研究課題/領域番号 |
05452088
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
岩石・鉱物・鉱床学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
豊田 和弘 (1994) 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (10207649)
床次 正安 (1993) 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80029850)
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研究分担者 |
小野 洋子 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (60233590)
小澤 徹 東京大学, 大学院・理学系研究科, 講師 (00011651)
堀内 弘之 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (80029892)
豊田 和弘 The University of Tokyo Graduate school of Science(Research Associate) (10207649)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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キーワード | イメージング・プレート / 放射性廃棄物 / ナチュラル・アナログ / メタミクト化 / オートラジオグラフィー / 放射性核種 / 放射性鉱物 / ガラス固化体 / 天然放射性核種 / 固化体 / 高レベル放射性廃棄物 / メタミクト / ナチュラルアナログ / 標準岩石 / 鉱物分離 |
研究概要 |
高レベル放射性廃棄物は固化体にして地層処分することで生物圏から長期間隔離することが考えられている。しかしこの固化体も地学的年代を経れば分相反応などで放射性核種の分布が不均一になり移行しやすくなる。本研究の目的はイメージングプレート(IP)によるオートラジオグラフィー法を確立すること。さらに天然の類似物質(ナチュラルアナログ)の放射性核種の分布をIP法で把握して層転移・分相反応での放射性核種の挙動について考察することである。ザイール産のウラニナイトと日本産アラナイト試料の中性子放射化分析とIPの測定結果からトリウム1ppmが放射平衡になった時のトリウム系列放射性核種の放射能は大雑把に高分解能IP(HR-III_N)では0.1cph(1ピクセル、100μm^2、あたりの1時間でのカウント数)に相当し、ウラン1ppmのそれは大雑把に0.1cphに相当するという結果が得られた。一方カリウム1%の濃度の放射能は大雑把に1cphに相当する。それらの試料の放射平衡についても試料のγ線測定から検討した。またフェーディング(輝尽発光量の時間による低下)は光や熱以外に弱い放射能などにも起因することが観測されている。このフェーディングの割合には測定ごとにかなりばらつきがあるため、放射能露出量と輝尽発光量の正確な相関関係を求めることは困難である。しかし同一IP面内ではそれらの間のリニアリティーが保たれているので試料と放射性元素の含有量と放射平衡の度合が測定されている天然の標準試料を同時に露光することで定量が可能である。天然放射性元素によるIPの感光は主にβ線によるもので金属版による遮蔽はむしろ制動放射による増感作用をもたらし、遮蔽による放射性核種の区別は困難であると結論された。現在ブラジル産の放射性鉱物試料や疑似固化体試料について本法を応用しており、放射性核種の分布や挙動について検討する予定でいる。
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