研究課題/領域番号 |
05452167
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械力学・制御
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
鈴木 浩平 東京都立大学, 工学部, 教授 (40087185)
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研究分担者 |
渡邉 鉄也 (渡辺 鉄也 / 渡邊 鉄也) 東京都立大学, 工学部, 助手 (70240504)
吉村 卓也 東京都立大学, 工学部, 助教授 (50220736)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | 連結構造物 / 非線形 / 構造解析 / 加振実験 / 最適設計 / 制振 |
研究概要 |
本年度は、平成5年度に開発した連結構造物系の最適耐震化のための計算プログラムを用いて、実際の構造系の最適設計に適用した。具体的に実施した対象物は、火力発電用の大型ボイラとそれを支持する建屋系との連結構造物である。この系は、サイスミックタイという支持装置(以下、サポート)で結合されており、このサポートの動特性(剛性と減数係数)を適切に定めることは耐震上極めて重要である。ボイラと支持構造の総重量と形状が与えられた条件下で、サポートの個数(N≦20)とその設置個所を決定することを可能とした。 次ぎに、サポートの特性に非線形ヒステリシスによるエネルギ吸収特性を与え、その減衰効果を向上させる最適化を行った。具体的には、ボイラと支持建屋の間の最大相対変位を一定値(例えば200mm)に拘束し、非線形サポートの制振性能を最大限に発揮させるためのサポート配置問題を解決した。これにより、従来のサイスミックタイ形のサポートに比べ、非線形サポートを使用する方が、個数が半分以下であっても、より効果的な制振性能が得られることが明らかにされた。 研究の最終段階として、プラント配管の最適制振設計も行った。これは、3次元の配管モデルのサポートを決定する問題である。具体的には、上下と水平から作用する多次元の地震入力を想定し、あらかじめモード解析により同定した配管の3次元迄の卓越モードを抑制するように、最適サポート位置を決定する技法を開発した。 得られた諸成果を機械学会で発表した。
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