研究課題/領域番号 |
05452198
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子デバイス・機器工学
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
高樹 慶次 九州工業大学, 工学部, 教授 (90005281)
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研究分担者 |
芹川 聖一 九州工業大学, 工学部, 助手 (60226686)
水波 徹 九州工業大学, 工学部, 助教授 (00174029)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | レーザ / ゆらぎ / 雑音 / 低周波 / 安定化 / 1 / f |
研究概要 |
半導体レーザのゆらぎの計測のため、まづ、計測系の構成を行った。これは、大きく分けて、電気的ゆらぎの測定系と光のゆらぎ計測系に分けられるが、前者については、従来使用していた増幅系とフィルタ及び実効値電圧計で構成でき、広範囲の測定を可能にした。スペクトラムの測定には、FFTも用ることとした。一方、後者の測定には、回折格子分光器を用い、その出力をラインセンサで検出できるようにし、レーザ光の波長の測定を可能にすると共に、それを時間の関数としても精密に測定できるようにした。 測定は、主に可視光レーザダイオードの電流雑音について、先ず行われた。そのスペクトラムは1/f型であることが確認された。出力光のゆらぎの測定も行ない、そのスペクトラムも、やはり1/f型であることの確認もでき、電流と光のゆらぎの間の関係をその相関係数として求めた。これは、レーザの発振と共に大きくなり、このことより、レーザ光のゆらぎを光ダイオードで受け、これを電気的にレーザダイオードに帰還することにより、雑音の軽減を行なうことができるはずであり、これは、実験的にも実証され、レーザ光の雑音の軽減ができ、安定化をおこなうことができて、当初の研究目的は達成された。 レーザは、一種の発振器であり、発振器のゆらぎはそれに用いられる能動デバイスのゆらぎが大いに関与し、目下、そのゆらぎを位相ゆらぎを含めて、検討中で、出力光のゆらぎの発生モデルを更に究明する計画である。
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