研究課題/領域番号 |
05452240
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地盤工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
嘉門 雅史 京都大学, 防災研究所, 教授 (40026331)
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研究分担者 |
勝見 武 京都大学, 防災研究所, 助手 (60233764)
友久 誠司 明石工業高等専門学校, 助教授 (60099827)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | 廃棄物 / 有効利用 / 環境地盤工学 / 地盤改良 / 建設材料 |
研究概要 |
近年の廃棄物による地盤環境災害は深刻であり、その一方で建設資材として使用しうる良質土砂が枯渇の傾向にあることから、廃棄物を適正に処理処分し、できれば建設材料としてこれを積極的に使用して地盤環境を保全していくことが求められている。本研究では、各種廃棄物の科学的安定処理の効果と建設材料への適用性を検討することを目的とし、固化配合試験による安定処理効果の確認、廃棄物の化学的安定処理による地盤環境への影響の予測と評価、および廃棄物リサイクルシステムの構築における基本的考え方の提案とシナリオの確立を研究を行った。得られた研究成果をまとめると以下の通りである。 1.建設汚泥の処理と有効利用 固化処理と脱水処理による建設汚泥の有効利用システムを提案し、処理土が地盤材料として再利用できることを明らかにした。 2.砕石粉の有効利用による環境創造 固化材と廃棄物の乾燥混合物を布製袋に詰めて水浸固化させる袋詰め固化工法を提案し、この手法の適用例として、人口干潟構築への潜堤構造への適用性を明らかにして、廃棄物利用による環境創造の例を示した。 3.有害廃棄物のハイブリッド固化処理 有害廃棄物として廃油と一般廃棄物焼却飛灰を取り上げ、石炭灰や汚泥焼却灰など他の廃棄物とのハイブリッド固化の手法の提案と、反応特性の把握を行った。 4.廃棄物による環境影響の予測と制御 副産物をセメント等で安定処理して有効利用した場合のアルカリ溶出問題を取り上げ、その機構の解明と制御方法の提案を行った。 5.廃棄物の処理・再利用システムの構築と地盤環境保全 平成7年兵庫県南部地震による災害廃棄物の発生と処理状況の調査を行い、その成果に基づいて、常時の廃棄物有効利用システムの考え方を示した。また、酸性雨汚染など広く地盤環境問題について取り上げ、地盤環境保全のあり方について議論を行った。
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