研究課題/領域番号 |
05452249
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
|
研究機関 | 九州大学 (1994-1995) 名古屋大学 (1993) |
研究代表者 |
多賀 直恒 九州大学, 工学部, 教授 (40023080)
|
研究分担者 |
福和 伸夫 名古屋大学, 工学部, 助教授 (20238520)
清家 規 九州大学, 工学部, 助手 (90243914)
今岡 克也 九州大学, 工学部, 助手 (20193667)
松村 和雄 九州大学, 工学部, 助教授 (50038014)
村田 賢 名城大学, 理工学部, 助教授 (30121510)
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
|
キーワード | オブジェクト指向 / 地震防災 / データベース / 計算工学 / ワークステーション / 地盤情報 |
研究概要 |
本研究の主目的である「地震時の建築物の挙動予測ならびに地震時の都市防災システムの構築」は、兵庫県南部地震による被害に代表されるように現在最も重要なテーマの一つである。また、本研究で指向しているオブジェクト指向による地震防災問題の統合化は、リアルタイム防災工学や危機管理問題を解決することのできる有用な手法である。本年度は3年計画の最終年度に当たり、昨年度までにデータベース化された国土数値情報・歴史地震の震源情報・国内の活断層・名古屋市内の建物データやボーリングデータなどを利用して、オブジェクト指向の枠組みの中で利用可能なシステムを構築し、以下のような実績を得た。 (1)地震防災問題が複雑化傾向にあることを指摘し、これらの解決手法としてオブジェクト指向アプローチの導入を提案した。 (2)地震問題を部分問題に分解し、部分問題に対応する部分システムの集積システムとして全体システムを捉え、「システム」の共有する構造を見いだした。 (3)システムを実体からモデルに至る「対象物オブジェクト」群と、モデル化に関する知識を保有する「推論オブジェクト」群で構成することにより拡張性のあるシステム構成が可能となった。 (4)「震源」「伝播経路」「表層地盤」「建物」「相互作用」などの各部分システムの設計を通して、システムの共有する構造の妥当性が確認できた。 (5)地震防災問題に、地震工学、構造工学の知見を十分に反映する手段として、オブジェクト指向型GISの構築を試みた。 (6)オブジェクト指向型GISの微視的地域情報活用事例として、名古屋大学東山キャンパスを対象とした振動分析システムを構築した。 (7)オブジェクト指向型地震防災GISの活用事例として、名古屋市を対象とし、想定地震の震源決定から基盤地震動、地表面地震動のシミュレーションシステムを構築した。
|