研究課題/領域番号 |
05452339
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
土井 正 大阪市立大学, 生活科学部, 講師 (70137181)
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研究分担者 |
綿貫 茂喜 九州芸術工科大学, 工業設計学科, 助教授 (00158677)
宮野 道雄 大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (00183640)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 木質床材 / 性能評価法 / 歩行 / 加速度 / 歩行衝撃 / 筋電図 / 身体動揺 / 高齢者 / 衝撃加速度 / フローリング / 衝撃吸収 / 歩行感覚 / 舗装材料 / 畳 / 非行衝撃 / 内装床材 |
研究概要 |
本研究は、高齢者をはじめ障害を持った人々にも、安全で快適な居住環境を形成するため、日常的に身体に直接接触し、常にその影響を与える床材質が備えるべき性能について検討したものである。これまで、床材の性能は騒音の遮音性能のみであった。そこで、本研究では、ヒトの生理的特性や心理的特性からみた木質系床材の性能評価法における評価項目の検討をおこなった。まず、歩行によって身体が受ける衝撃加速度と床材質の検討を行った。これは、靴による衝撃吸収が期待できない素足歩行といったわが国の室内居住形態では、なによりも歩行による床反力から受ける衝撃力が、歩行系の各関節部の負荷となって現れること、特に、高齢者では老化により関節の衝撃吸収能が低下しており、急速に普及しているフローリングなど、硬い床から受ける衝撃によって関節障害が惹起されることが危惧されているため、検討は緊急を要した。その結果、歩行衝撃と床材質には一定の関係があり、青年と高齢者の比較研究により、歩行の強度や姿勢によってその影響が異なることが明らかになった。荷重された床材の変形によって衝撃が緩和されるが、床材の強度の変形は、歩行時の姿勢制御に負荷となり、とりわけ高齢者の歩行感を阻害するも明らかとなり、歩行形態と材質の関係の影響が確認された。 つぎに、生活行為では歩行だけでなく、長時間の立位姿勢や床座位も一般的である。そこで、姿勢維持による筋疲労と床材質の関係についても検討を行った。その結果、床材質による立位姿勢の維持に与える影響については、下腿三頭筋の筋疲労および姿勢制御に伴う身体動揺の大きさによって評価できることがわかった。 以上のように本研究によって、高齢時代のひとにやさしい床材質の性能評価項目として、遮音性能だけでなく、歩行による加速度、姿勢制御系の筋疲労および身体動揺の大きさの検討が不可欠であることを明らかにした。
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