研究課題/領域番号 |
05452341
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
自然地理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小口 高 (1994-1995) 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (80221852)
大森 博雄 (1993) 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60092160)
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研究分担者 |
松本 淳 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (80165894)
斉藤 享治 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (60170495)
大森 博雄 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60092160)
小口 高 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (80221852)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1993年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 崩壊 / 堆積 / 侵食 / 河川地形 / 流出 / 斜面地形 / 気候 / 植生 / 大規模崩壊 / 河岸変動 / 河床堆積物 / 斜面形態 / 河川流出 / 植生遷移 / 河床変動 |
研究概要 |
昭和59年9月、中部山岳の御岳山において土砂生産量が3400万m^3という大規模崩壊が発生した。この崩壊は、日本の歴史史上記録されている大規模崩壊10個のうち第8番目の大きさを示す。崩壊土砂は土石流となって流下し、木曽川水系の王滝川とその支流の濁川を、延長13kmにわたって約40mの厚さで埋積した。その後、王滝川と濁川沿いでは激しい侵食が発生し、下流側のダムの堆砂問題や河床上昇を引き起こしている。この事例は、近代科学導入以降の日本では最初の大規模崩壊であり、崩壊直後の河川地形の発達や水文環境の変化を検討するうえで極めて重要といえる。そこで、王滝川流域において、大規模崩壊後の地形・水文環境の変化を解明するための総合的調査を行った。 本研究では、a)河道形態の変化、b)河床堆積物の運搬様式、c)侵食および堆積速度、d)段丘崖と谷壁斜面の発達経過、e)流出特性の変化、の5つを主要検討課題として取り上げた。さらに、これらの課題と密接に関連する自然現象として、流域の地質・気候・植生に関する調査を行った。このような多様な課題を遂行するために、これまで当該諸分野において研究実績を持ち、経験と未知が豊富でメンバーによる研究グループを結成した。また、今回の検討結果を、崩壊発生後〜本研究開始時までにメンバーの一部が収集した観測・実測データと比較検討した。その結果、流域の地形変化と土砂流出、およびそれに関わる水の流出、降水、植生の寄与についてさまざまな新知見が得られた。報告書には、これらの成果を10編の論文として収録した。 さらに、御岳山周辺における調査ばかりではなく、河川地形、崩壊地形、河川流出、気候、植生等の関連諸課題について、日本の諸地域で研究を行った。これらの関連研究の成果は報告書には収録していないが、報告書の研究発表リストの中にタイトル等を掲載した。
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