研究概要 |
操船者エラーの要因及び確率とその安全性評価について,研究計画に基づき,以下の8種類の実験,解析を実施した。 (1)海難統計資料からの操船者エラー原因海難を抽出と統計解析 (2)操船者エラーと海難事故との連鎖に関するフォルトツリー解析 (3)離着桟操船へのインテリジェントコントローラ支援に関するシミュレータ実験 (4)タスク,ロード,パフォーマンスを要素とするヒューマンエラーモデルの提案 (5)ヒューマンエラーを伴う操船タスクの安全評価概念の提案 (6)内航船舶船員の労働実態調査 (7)699GT内航船舶での操船タスク及び操船実態についての乗船観測実験 (8)沿岸フェリーでの操船者ワークロードとしての生体情報等の乗船計測 以上の実験,解析の結果として,7種類の論文を発表した。 この分野の研究はほとんど実施されておらず,今,ようやく端緒に付いたばかりといえる。 そこで,「船員ワークロード研究会」を設立し,今後も研究を続けることを強く望むものです。
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