研究課題/領域番号 |
05452379
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
自然災害科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
荒生 公雄 長崎大学, 教育学部, 教授 (40039425)
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研究分担者 |
長岡 信治 長崎大学, 教育学部, 助教授 (80244028)
高橋 和雄 長崎大学, 工学部, 教授 (30039680)
中根 重勝 長崎大学, 水産学部, 教授 (50001590)
藤吉 康志 名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 助教授 (40142749)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 雲仙・普賢岳 / 火山性土石流 / 降水システム / 気象レーダー / 防災情報 / リスクコントロール / 土砂流出 / 堆積作用 |
研究概要 |
雲仙・普賢岳の火山活動は弱まりながらも、地下からの溶岩供給は続き、溶岩ドームは1995年1月には1,500mを越えるまでに成長した。また、山体周辺の火砕流および土石流による堆積物は確実に増加しており、今後においても土石流の脅威からは開放されない危険な状態にあることをしっかり認識したい。本研究で得られた成果の概要は以下の通りである。 (1)1993年の大規模土石流発生時の降雨はすべて名古屋大学RHIレーダーによって観測され、貴重なデータセットとなった。それらの解析の結果から、普賢岳を襲う強雨は西南西の方角から時速約60〜70kmで来襲したことが明らかになった。このことは、降雨の現況監視や防災対策の整備について重要な規範を与えるものであり、本研究によって得られた貴重な成果の一つである。 (2)3年間の度重なる大規模土石流にもかかわらず、犠牲者(死者)は出さなかったのは、(1)気象台から島原地方に出される警報が緻密になった、(2)島原市、深江町の行政・防災機関が非難誘導に尽力した、(3)住民が呼びかけに応じて早めに避難した、ことなどが理由として挙げられる。しかし、警報慣れと緊張感の弛緩もみられることから、今後一層の努力と実践的な研究が必要である。 (3)雲仙岳北麓(北側斜面)の地形と火山性堆積物を解析した結果、過去において数千年〜数万年の間隔で、大規模な火砕流と土石流が発生していたことが明らかになった。それらは火山活動と並行して発生しており、今回と同じような火砕流・土石流現象が、雲仙岳周辺で過去に何度も繰り返されていたことが確認できた。
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