研究課題/領域番号 |
05453001
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地質学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
村田 正文 熊本大学, 理学部, 教授 (00004309)
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研究分担者 |
豊原 富士夫 熊本大学, 理学部, 講師 (20011752)
岩崎 泰頴 (岩崎 泰穎) 熊本大学, 理学部, 教授 (40013750)
板谷 徹丸 岡山理科大学, 自然科学研究所, 教授 (60148682)
長谷 義隆 熊本大学, 理学部, 助教授 (40040109)
小畑 正明 熊本大学, 教養部, 教授 (20126486)
尾田 太良 熊本大学, 理学部, 教授 (60108454)
中田 正夫 熊本大学, 理学部, 助教授 (50207817)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1994年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1993年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 九州 / 宮崎層群 / 微化石年代 / 放射年代 / 肥薩火山区 / 火山層序 / 八代海 / 音波探査 |
研究概要 |
後期新第三紀の九州中南部での噴火活動によるテフラの多くが凝灰岩層として宮崎層群中に挟在していることが推測され、当時の火山噴火活動の復元が可能である。宮崎層群中に挟在される凝灰岩層の産出頻度には3つのピークが認められる。そのK-Ar年代値と浮遊性有孔虫化石による年代から中南部九州の火山活動の活発な時期は、約6Ma,4Ma前後と3-2Maの時期であることが判明した。最後のピークは、肥薩火山区の火山層序とその年代から噴出起源であると推定される。これらの火山活動は、フィリピン海プレートの沈み込みの動きと中南部九州の地質現象との関連性が指摘されている。今回明らかになった3つのピークのうち、6Maの時期はフィリピン海プレートの沈み込みの開始時期と一致している。しかし、後の2つの噴火活動のピークはフィリピン海プレートの沈み込みの動きや方向と関連性があるのか、今後肥薩火山区の岩石学的な検討も含めて必要である。 九州の後期新生代の火山活動域の一つは、中・北部地域にあり、いわゆる別府-島原地溝での火山活動と地溝の沈降との関係が議論されてきた。火山活動の間に形成された湖成層の対比をもとに中部九州の地溝形成に直接にかかわる断層を挟んだ地域の相対変位量の推定を行った。また、他の火山活動域のもう1つの南部九州の肥薩火山区に隣接する球磨山地の隆起運動の実体について検討した。球磨山地では少なくとも鮮新世の前期に隆起運動が開始され、傾動運動が進行している。一方、肥薩火山区南部では、その後の火山活動による地層は、基盤の低地を埋積するように分布している。 八代海中部地域において反射地層探査の解析を行い、層序区分と海底活断層の分布について明らかにした。その結果、反射面のパターンにより5層(A,B,C,D,E)に分けることが出来る。C層はさらに3つに区分され、C2は入戸火砕流堆積物に相当し、2つの断層によって変位しており、活断層である事が明らかになった。東シナ海で採取されたピストンコアについて年代測定を行った結果、3万年以降の堆積物であることが判明した。
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