研究課題/領域番号 |
05453018
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
伊藤 道也 金沢大学, 薬学部, 教授 (30012610)
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研究分担者 |
甲谷 繁 金沢大学, 薬学部, 教務職員 (00242529)
ITOH Michiya Kanazawa University (30012610)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | 超音速ジェット分光 / 励起状態電子移動 / 励起状態プロトン移動 / Exciplex / Proton Transfer / Cluster |
研究概要 |
超音速ジェット(自由噴流)中では、化合物は極低温・孤立分子状態で存在する。そのため、溶液中とは異なるその分子特有の性質を示す。また、溶液中では生成しにくい分子クラスターや、一定の分子を核とした溶媒分子クラスターを生成する。本研究では、超音速ジェット中の分子内水素結合系化合物における励起状態電子移動の一つとして、励起状態プロトン移動とこれに対する溶媒分子クラスターの効果を検討した。その結果、分子内励起状態プロトン移動を起こす系においては、水素結合性溶媒分子を加えても分子間では励起状態プロトン移動は起こらないことが明かとなった。 また、分子クラスターの構造を限定する目的で、メチテン鎖末端に電子供与体と受容体を持つ化合物について、超音速ジェット中で励起状態電子移動・電荷移動錯体(エクサイプレックス)の生成とその振動エネルギー依存性を検討した。とくに、蛍光のホールバーニング分光により、基底状態に複数この構造異性体の存在が明かとなり、その構造異性により励起状態電子移動・エクサイプレックス生成の振動エネルギーに著しい違いのあることがはじめて明かとなった。さらに、分子内エクサイプレックス蛍光を示す励起状態電子移動においては、溶媒分子クラスターをつくると、エクサイプレックス蛍光を示さなくなることが明かとなった。
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