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極紫外共鳴ラマン分光法による脂質二重層中の機能性ペプチドの状態分析に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05453115
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 工業分析化学
研究機関京都大学

研究代表者

森下 富士夫 (1994)  京都大学, 工学研究科, 助教授 (30026281)

一瀬 光之尉 (1993)  京都大学, 工学部, 教授 (00025917)

研究分担者 稲葉 稔  京都大学, 工学研究科, 助手 (80243046)
一瀬 光之尉  京都大学, 工学研究科, 教授 (00025917)
老木 成稔  岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助教授 (10185176)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
キーワード極紫外共鳴ラマン分光法 / アミドバンド / ペプチド / リポソーム / コンフォメーションの解析 / α-ヘリックス / 極紫外ラマン分光法 / 脂質膜中のペプチド / ペプチド分子のコンフォーメーション解析 / 基準振動計算 / 膜電位依存性イオンチャンネル / 機能性ペプチド / 脂質二重層膜 / 状態分析
研究概要

193mmの励起光を用いる紫外共鳴ラマン分光法は、ペプチド分子のアミドバンドを選択的に観測できるために、種々の環境下でのペプチド分子やタンパク質の状態解析に対して有用である。本研究では鎖長の異なる定序配列ペプチドを用いて、脂質膜中でのコンフォメーションや集合体形成を紫外共鳴ラマン分光法で解析した。紫外共鳴ラマンスペクトルの測定はAr/Fエキシマレーザーを励起光源として用い、多重波検出法で行った。試料はアラニンとα-アミノイソ酪酸を交互に配置したBoc-(Ala-Aib)_n-OMe(n=2,4,8)である。ジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)とペプチドとの薄膜を水中に分散させ、超音波処理によりリポソーム調製して測定を行った。また、基準振動の計算にはCHARMmを用いた。
DMPCリポ-ム中でペプチド分子のアミドI、II、III2Vのシグナルを観測できた。CDスペクトルによってα-ヘリックス構造が確認されているポリ(L-リシン)のアミドバンド波数と脂質膜中で観測されたBoc-(Ala-Aib)_8-OMeのアミドバンドの波数が一致したことにより、16量体は脂質膜中でα-ヘリックス構造をとっていることが確認された。その他、4量体は不規則構造を、8量体は3_<10>ヘリックスをとることが示唆された。また、観測されたアミドバンドの波数とペプチドの二次構造との間には相関関係があることも判明した。
会合体のモデルとして構築した二本並べたペプチド鎖は、分子動力学計算によって歪んだ構造をとることがわかった。また、基準振動計算結果に見られた、会合体でのアミドV波数の高波数側へのシフトは、脂質膜中においてBoc-(Ala-Aib)_8-OMeの濃度を高くしたときの結果と一致するものである。このことはペプチド分子が会合して構造が歪み、分子内の水素結合の数、或いはコンフォメーション安定化への寄与が減少する様子がアミドVの波数に敏感に反映していることを示す。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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