研究課題/領域番号 |
05453184
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
池上 四郎 帝京大学, 薬学部, 教授 (10119555)
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研究分担者 |
高橋 秀依 帝京大学, 薬学部, 助手 (10266348)
大竹 廣雄 帝京大学, 薬学部, 助手 (50256054)
宮嵜 洋二 帝京大学, 薬学部, 助手 (70211597)
飯森 隆昌 帝京大学, 薬学部, 助教授 (90246025)
本田 雄 帝京大学, 薬学部, 助手 (60173663)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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キーワード | イソカルバサイクリン / 6-イソカルバサイクリン / 不斉Rh錯体 / 糖変換反応 / アルキニルケトン / プロスタサイクリン / ロジウムトリフェニルアセタート / キラルロジウム(II)触媒 / 有機鉛試薬 / シアル酸 / ガングリオシド |
研究概要 |
有用な生体機能を制御する薬物の探索とそれを合成する手段として新しい合成反応を確立するため、以下の研究成果を上げた。尚、本科研費で購入した機器は極めて有効に活躍した。 1)我々が発見したイソカルバサイクリンは種々の生物活性がプロスタサイクリンと類似した類縁体である。この類縁体の二重結合のみ位置のことなる6-イソカルバサイクリンの生物活性にアンタゴニスト活性が期待されるので、以前の合成法に改良を加え、ラセミ体及び光学活性体で合成を完了した。その生物活性評価は現在検討中である。 2)PG合成に応用可能な反応として開発した鉛試薬を利用した。ω鎖の直接導入法を確立できたので、次にアルキニル基の選択的導入法を検討した。アルキニル鉛試薬の改良調製とその反応性が確認された。アセチレン部の保護と脱炭酸法の改良を組み合わせ反応の改良を検討した。この反応はω鎖を修飾したイソカルバサイクリン類縁体の合成へ応用展開を計っている。 3)イソカルバサイクリン合成における合成中間体の効率良い製法に利用したα-ジアゾβ-ケトエステル体のRh(II)塩触媒下でのRh-カルベノイドのC-H挿入反応を更に展開するため、新規ロジウム不斉触媒の創製を行い、ビナフチル、ビフェナンスリルを含むリン酸錯体を新たに合成に成功した。その不斉触媒活性については現在検討を加えている。 4)簡便なガングリオシド合成を確立する観点からシアル酸の化学合成を検討した。また、糖類から多官能基を有する天然物合成への合成中間体を効率よく変換する方法が確立できた。別に、より一般性のある高選択的グリコシル化反応の開発も併せて検討している。
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