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分子遺伝学的手法による託卵鳥と宿主の相互進化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05454009
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生態
研究機関信州大学

研究代表者

中村 浩志  信州大学, 教育学部, 教授 (60135118)

研究期間 (年度) 1993 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1993年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード相互進化(共進化) / 託卵(托卵) / カッコウ / 寄生
研究概要

長野県では、最近になってオナガとカッコウの双方が分布を拡大した結果、両者の分布が重なり、25年ほど前からオナガへのカッコウの託卵が開始された。カッコウの託卵に対して十分な対抗手段を持っていなかったオナガは、最初一方的に託卵されていたが、短期間の間にカッコウに対する攻撃性、自分の卵とカッコウの卵を区別してカッコウ卵を排除するという形での対抗手段を発達させた。そのため、この間に両者の関係はダイナミックに変化していることが、これまでの10年にわたる研究から明らかにされている。長野市郊外の千曲川調査地では、オナガの他にオオヨシキリ、モズといった計3種類の宿主へのカッコウの託卵が見られる。そのため、この調査地は、カッコウは宿主に対応した系統にどの程度分かれているのかといったgentiesの問題を明らかにするのに適した場所である。カッコウと宿主の相互進化を検討する上で重要なこの問題を明らかにするため、平成3年度からこの地域に生息するカッコウの成鳥と雛から血液の採集を行っている。3年目にあたる平成5年度には、千曲川の調査地に生息する雄のカッコウのほぼ8割にあたる計22羽、雌のほぼ7割にあたる計26羽を捕獲でき、血液を採集することができた。また、この地域で生まれた計24羽の雛からも血液の採集ができた。採集されたこれらの血液は、親子関係、性関係などを分析するため、共同研究者のカナダMcMaster大学のLisle Gibbs氏に送った。また、血液採集後、個体識別できるように標識したカッコウの野外観察を行い、血液分析の折りに役立つ、各個体の行動圏、託卵行動域などについての調査もこれまでと同様に行った。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Fugo Takasu,Kohkichi Kawasaki,Hiroshi Nakamura: "Modeling the population dynamics of a cuckoo-host association and the evolution of host defenses" The American Naturalist. 142(No.5). 819-839 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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