研究課題/領域番号 |
05454011
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生態
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研究機関 | 国立環境研究所 |
研究代表者 |
椿 宜高 国立環境研究所, 地球環境研究グループ, 総合研究官 (30108641)
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研究分担者 |
富山 清升 茨城大学, 理学部, 助手 (30272107)
永田 尚志 国立環境研究所, 地球環境研究グループ, 主任研究員 (00202226)
高村 健二 国立環境研究所, 地球環境研究グループ, 主任研究員 (40163315)
冨山 清升 国立環境研究所, 地球環境研究グループ, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 野生動物 / 遺伝的多様性 / 左右対称性 / 自然選択 / 性選択 / 野生生物保全 / 個体群 / viability |
研究概要 |
メダカ(ムナビレ)における左右対称性のゆらぎ(FA)は野生系統と近交系とで違いが大きい。FAに関する遺伝的背景を推測するために、両系統間のかけあわせ実験を行い、雑種第1代をえた。ムナビレのFAは野生系統とほとんど同程度になり、FAが大きくなる原因は弱有害遺伝子のホモ化であろうと推定された。RAPDプライマー法による解析で近親交配の程度が進むほど,DNAの多型の程度が減少していることがわかった。 ミヤマカワトンボに関しては、個体群のサイズ(密度)とFAの関係を調べた。その結果、大きな集団ではFAが小さく、小さな集団でFAが大きい場合と小さい場合があることがわかった。しかも、FAが大きい小集団では個体のサイズとFAの間には負の相関があり、小さな個体ほどFAが大きいことがわかった。このことは小集団にはストレスの大きい場合と小さい場合の両方がありうることを示唆している。 湖に生息するアカムシユスリカ雄の空中交尾した雄と地上交尾した雄を捕獲して左右翅の平均長とFAとを測定したところ、FAにおいては両者間および雄全般との差が認められず、平均長では空中交尾雄が顕著に大きく、2種類の交尾行動の間で有利な雄が異なることがわかった。 オナジマイマイの河川敷集団、堤防集団、隔離集団の遺伝的多様性をRAPDプライマー法で評価した。マーカー用いた4種類すべてのプライマイ-でバンドが検出でき、河川敷集団、堤防集団、隔離集団の順に、検出されるバンド数が減少する傾向が認められた。 ウグイス類について行なった羽や足のFA測定から、集団サイズ、分布のひろがり、遺伝的有効集団サイズがFAと関連していることがわかってきた。
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