研究概要 |
1)プロテアソームの生理機能を検討するために必要な抗20Sおよび抗制御因子タンパク質抗体を調製した。 ホウレンソウ緑葉から精製された20Sプロテアソームおよび電気泳動的に20Sプロテアソームと分けられた制御因子タンパク質をうさぎに免疫してそれぞれのポリクローナル抗体を得た。 2)プロテアソームのmRNA量の変動を調べるためにプロテアソームのcDNAを単離した。 ホウレンソウcDNAライブラリーより、イネおよびラットの20S,26SプロテアソームサブユニットcDNAをプローブとしてホモローグを単離した。約50,000プラークをスクリーニングした結果、23クローンが得られ、これらのcDNAホモローグは20Saタイプに属するもの1種、20Sβタイプに属するもの1種,26SのOS2,S4に属するもの17種、26SのMSS1に属するもの4種に分類することができた。 3)ホウレンソウの乾燥種子、吸水種子および緑葉をATP共存下で磨砕し、得られた租抽出駅をグリセロール密度勾配遠心法にて分析した結果、種子中では20Sプロテアソームが主成分であるのに対し、緑葉中では26Sプロテアソームが主成分であった。
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