研究課題/領域番号 |
05454025
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
動物生理・代謝
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研究機関 | 上武大学 (1994-1995) 筑波大学 (1993) |
研究代表者 |
渡邉 良雄 (渡邊 良雄) 上武大学, 商学部, 教授 (00015918)
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研究分担者 |
沼田 治 筑波大学, 生物科学系, 助教授 (50189354)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | テトラヒメナ / 分裂停止突然変異株 / 変異遺伝子産物 / p85遺伝子 / F-アクチン束化因子 / EF-1α / Ca^<2+>・カルモデュリン / カルモデュリンファミリー蛋白質 / 細胞質分裂 / p85 / TCBP-25 / TCBP-23 / 分裂面決定因子 / Ca^<2+>-結合蛋白質 / テトラヒメナミオシン / small G-蛋白質 |
研究概要 |
動物細胞における細胞質分裂の詳細な分子桟構を解明するため、原生動物絨毛虫テトラヒメナの湿度感受性分裂停止突然変異株(cda遺伝子座)の変異遺伝子産物の分裂における桟能解析を中心に研究を進めてきた。 テトラヒメナのcdaA変異株は分裂面の位置決定因子に欠陥をもち、位置決定のみならず、分裂溝に生ずる主としてアクチン繊維からなる収縮環微小繊維形成の重合核となることを明らかにした。cdaAの変異遺伝子産物は分子量85,000の蛋白質(p85)で、この蛋白質の桟能的役割が重要な課題であったが、本研究期間中にp85の遺伝子のクローン化と配列を決定し得た。これによるとp85は今までに知られていない蛋白質であるが、一部に、アクチン、EF-1α、Ca^<2+>/caM依存的プロテインキナーゼ等との共通配列が認められ、細胞分裂にとって重要な役割を果す多桟能蛋白質である可能性が示された。 分裂溝陥入桟構に直接関与するcdaC変異株の変異遺伝子産物なアクチン繊維の束化因子であることをつきとめた。更に、テトラヒメナではペプチド伸長因子のEF-1αにアクチン繊維を束化する顕著な活性があることが判った。細胞質の分裂時の収縮環の収縮はアクチン繊維束化因子を介して表層の陥入をもたらしているが、束化因子は収縮の度にアクチン繊維に結合したり、離れたりを繰返えすものと考えられる。この制御にCa^<2+>、カルモデュリンが関与する明白な実験結果が得られた。 また、収縮環収縮のCa^<2+>制御に関しては、テトラヒメナに存在する3種のカルモデュリンファミリー蛋白質(カルモデュリン、TCBP-25、TCBP-23)の遺伝子を大腸菌で発現させて精製し、分裂におけるそれぞれのCa^<2+>-結合蛋白質の桟能を追求した。
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