研究課題/領域番号 |
05454051
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
元村 佳恵 弘前大学, 農学部, 教授 (50005609)
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研究分担者 |
荒川 修 弘前大学, 農学部, 助教授 (70184265)
加藤 陽治 弘前大学, 教育学部, 教授 (20194863)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | 光合成産物 / 転流物質 / 転流経路 / 細胞壁成分 |
研究概要 |
1、リンゴ成熟果のソルビトールの可溶性糖類に占める割合は、年によって大きな違いがあったが、同じ年度で比較すると両年とも‘ふじ'や‘千秋'などで高く、‘陸奥'や‘紅玉'などで低い傾向が見られた。‘つがる'では年による変動が大きかった。 2、リンゴの果実へ糖が転流する前の化学形態の品種間差を検討するため、4品種について果柄の糖組成を調査した結果、主な糖類はソルビトールであることは従来の報告と一致したが、その割合はこれまでの報告に比べて低く、また、品種による違いが認められた。また、新梢ではソルビトールの割合は果柄に比べて高かった。 3、リンゴの果叢葉から果実への維管束連絡を調査したが、果実肥大期以降は葉の位置による差異は認められなかった。そこで葉序列が比較的簡単なブドウの葉から果実への光合成産物の転流経路として、茎中の維管束連絡を調査した。その結果、果房と同列で果房よりも先端部に近い葉の葉柄から茎へ連絡している維管束と、果房から茎へ連絡している維管束は、茎中で直接連絡することはなく、上部の葉の維管束は果房よりも木部に近い部位を進み、次第に接近しているように見えたが、接(結)合しているかどうかは明かではなかった。 4、セイヨウナシの追熟において、果肉硬度の低下速度が早い品種は水及び塩酸可溶性固形物及び水及び塩酸可溶性ガラクツロン含量が多く、低下速度が遅い品種ではそれらの含量が少ない傾向が見られた。‘ラ・フランス'の追熟において、5℃追熟では15℃追熟に比べて、追熟に伴う80%アルコール不溶性固形物の及び塩酸可溶性固形物の含量の低下が少なく、水可溶性固形物の含量の増加も少ない傾向が見られ、これらが追熟温度の違いによる肉質の違いに影響している可能性があると考えられた。
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