研究課題/領域番号 |
05454088
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
麦谷 泰雄 北海道大学, 水産学部, 教授 (50001615)
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研究分担者 |
森 司 北海道大学, 水産学部, 助手 (60241379)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
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キーワード | 肝細胞培養 / ビテロゲニン / エストロゲン / 脳下垂体ホルモン / カルシウム / ウワバイン / ウナギ / ニジマス / ランタン / 成長ホルモン / プロラクチン / 肝細胞 / 培養 |
研究概要 |
魚類の卵黄成分であるビテロゲニン(Vg)の合成機構を明らかにするために、肝細胞培養系を用いて、脳下垂体ホルモンと培地のCa濃度の影響を調べた。得られた結果の概要は次の通りである。 1.ニジマスでは、エストロゲン(E_2)添加により活発なVgの合成・分泌が誘起されたが、ウナギでは、E_2だけではVgの合成はほとんど起きなかった。この場合、成長ホルモンまたはプロラクチンを加えることにより、多量のVgが合成された。 2.In vivoにおいても、脳下垂体除去ウナギにE_2を投与しても、Vgの合成は誘起されなかった。 3.EGTAを用いて培地のCa濃度を任意に変え、ニジマスのVg合成を調べた。培地のCaは濃度依存的にVgの合成を促進し、5mMCaのとき最大に達した。またCa濃度の如何にかかわらず、脳下垂体ホルモンによるVg合成の促進効果は認められなかった。 4.Ca関連試薬を用いた実験から、ジルチアゼム(電位依存性Caチャネル阻害剤)の添加ではVg合成は影響を受けなかったが、ランタン(全Caチャネルの阻害剤)、ウワバイン(Na^+-K^+ATPase阻害剤)などの添加により、Vgの合成は特異的に抑制された。 以上の結果から、ニジマスとウナギでは、Vgの合成に対する脳下垂体ホルモンの関与様式が異り、ウナギでは、これらホルモンはVgの合成に不可欠であることが明らかになった。またCa結合蛋白質であるVgの合成には、細胞内外のCaイオンが必須であることも判明した。これらの結果は、今後のVg合成機構の解明に寄与するであろう。
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