研究課題/領域番号 |
05454111
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
舘 鄰 東京大学, 農学部, 教授 (30011711)
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研究分担者 |
高橋 迪雄 東京大学, 農学部, 教授 (30011943)
田中 智 東京大学, 農学部, 助手 (90242164)
東絛 英昭 (東條 英昭) 東京大学, 農学部, 助教授 (20041668)
中込 弥男 東京大学, 医学部, 教授 (30000235)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | SRY / TM-4細胞株 / TMA-18ES細胞株 / P450アロマターゼ遺伝子 / WT1遺伝子 / WAPプロモーター / HC11細胞株 / プロラクチン受容体 / c-kit / K1領域 / SRY遺伝子 / mWAP / シバヤギ / セルトリ細胞 / 乳腺 / 形質転換 / プロモーター / Y染色体 |
研究概要 |
(1)シバヤギゲノムDNAライブラリーをスクリーニングすることにより、SRY構造遺伝子ならびにプロモーター領域、3′側の非翻訳領域を含む、SRY遺伝子の全長をクローニングと塩基配列の決定を行うことに成功した。一方マウスSry遺伝子を、マウスSertoli細胞起源のTM4細胞、XXの核型をもつES細胞に導入し、Sry下流遺伝子の同定を試みた。前者ではP450ar om遺伝子が、後者ではWT1遺伝子がそれぞれ発現誘導された。恐らく、両者に共通して存在しSryの作用を仲介する遺伝子があるのではないかと結論された。(2)mWAPプロモーターの組織特異性を、in vivoでのWAP mRNAの発現パターンをRT-PCR法で詳細に解析した結果、従来考えられていたように乳腺に特異的なものではなく、広汎な組織で発現されていることが確認された。この事実は、Tg動物におけるmWAPプロモーターの実用上、重要な意味をもつ。(3)妊娠BALB/c雌マウスの乳腺上皮細胞から確立した培養細胞株HC11を用いて長鎖型プロラクチン受容体(L-PRLR)の過剰発現が、プロラクチン(PRL)の標的遺伝子、βカゼイン、WAP遺伝子の発現に対する影響を解析した。予想に反して、L-PRLRの過剰発現はPRL標的遺伝子の発現抑制をもたらした。恐らく、シグナル伝達物質レベルで競合が起こり、′Abortive Hit′が起こったためと考えられる。(4)チロシンキナーゼ型受容体であり、始原生殖細胞や、造血細胞、色素細胞のin vivoにおける生存に重要な役割を果たすc-kitのcDNAを、シバヤギ小脳cDNAライブラリーからクローニングし、ORF全長、ならびに、3′UTRの塩基配列を決定した。その結果、ヤギとヒツジのc-kitの細胞内ドメインで、kinase insert region (Kl領域)に、両種に特異的なアラニン残基の挿入があることが明らかになった。機能は不明であるが、ヤギとヒツジの系統分化の解析に有用な手がかりを与えるものと期待される。
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