研究課題/領域番号 |
05454114
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用動物科学
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
後藤 和文 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (30162142)
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
|
キーワード | 顕微授精 / ウシ卵子 / 精子 / 活性化 / Activation / Bovine |
研究概要 |
顕微授精により授精卵と子ウシの作出が可能であるがその成功率はきわめて低く、その改善のためには牛卵子の効率的な活性化法の開発が必須である。さらに顕微授精由来の受精卵や子ウシが正常であるかについても調べる必要がある。そこで本研究ではウシ卵子の効率的な活性化誘起法の開発と顕微授精により得られた授精卵の染色体数の正常性の検討および生まれた子ウシの発育、行動、繁殖能力等を調べた。得られた成果は下記のとおりである。 1.ウシ卵子は電気刺激により活性化されるが、媒液としては非電解質溶液より電解質溶液のほうが優れている。 2.種々の化学薬品のウシ卵子活性化誘起効果を調べた結果、化学薬品処理と電気刺激を併用したときに最も高い活性化がおこつた。 3.顕微授精由来の受精卵および生まれた子ウシの染色体数はともに正常であった。 4.顕微授精由来の子ウシは正常に発育し、性成熟に達した後、人工授精あるいは受精卵移植により妊娠し,正常な子ウシを生んだ。 以上の研究により、ウシ卵子の効率的な活性化法が開発されると共に顕微授精由来の授精卵の正常性、顕微授精由来の子ウシは正常に発育し繁殖能力があることが示された。しかし顕微授精由来の卵子の雄性前核形成率は通常の体外授精卵に比べてかなり低く、この点が本技術の実用化に向けての残された課題である。
|