研究課題/領域番号 |
05454128
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物資源科学
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研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
沖野 啓子 (森島 啓子) 国立遺伝学研究所, 総合遺伝子研究系, 教授 (70000247)
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研究分担者 |
米澤 勝衛 (米沢 勝衛) 京都産業大学, 工学部, 教授 (90026542)
佐藤 洋一郎 国立遺伝学研究所, 総合遺伝研究系, 助手 (20145113)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1993年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 遺伝資源 / 野生イネ / 生態遺伝学 / 環境破壊 / 遺伝的多様性 / 集団絶滅 / 保全生物学 / 野性イネ / 自生地保全 / 環境悪化 / 植物遺伝資源 / 集団の絶滅 / 環境保全 |
研究概要 |
植物遺伝資源の保存は、従来は収集系統を施設内で保存するex situ conservationが主流であったが、その問題と限界が明らかになるにつれ、自生地での保存、いわゆるin situ conservationの重要性が認識されるようになった。本研究では、第一に私共が10年以上継続してきたタイ国における野生イネ集団の生態遺伝学的調査の結果を総合的に解析すること、第二に遺伝変異を自生地で保存する方策を立てる際に必要な理論的根拠を明らかにすることによって、植物遺伝資源の自生地保存に関する基礎的知見を得ることをめざした。 1.バンコック近郊に定めた7カ所の野生イネ(栽培イネの直接祖先種Oryza rufipogon)定点観測地点での調査によって蓄積されたデータのとりまとめを行った。この種内に分化している2つの生態型である多年生型集団と一年生型集団は、異なる生活史と集団構造を持ち、自生地において遺伝変異を保存するために違う方法が必要であることがわかった。多年生型は少数の大集団が、一年生型が多数の少集団が望ましく、後者ではある程度の環境攪乱が必要であることも示唆された。 2.理論的研究においては、集団の内部と周縁部に生ずる遺伝子頻度や多様性の差(周縁効果)に他殖率や移住率がいかに関係するか、優性繁殖と無性繁殖を併用している集団では集団の有効な大きさをいかにして推定するかなどの問題にとり組み、成果を得た。
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