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プロテインキナーゼCの高等植物における存在様式の解明

研究課題

研究課題/領域番号 05454131
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 応用分子細胞生物学
研究機関神戸大学

研究代表者

南森 隆司  神戸大学, 農学部, 助教授 (00180555)

研究分担者 深見 泰夫  神戸大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (00156746)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワードプロテインキナーゼC / 植物プロテインキナーゼC / 植物プロテインキナーゼ / 情報伝達 / 植物情報伝達 / 硝酸還元酵素
研究概要

前年度の研究で、高等植物コマツナにPKCが存在することを明らかになったことから、次に、本植物の各器官(根部、茎部、葉部)それぞれのPKC分布を検討した。その結果、本酵素活性は根部、茎部、さらに葉部すべてに検出され、とくに根部と葉部に集中していた。本酵素の植物体内における生理生化学的役割を検討するのに、我々は葉部におけるその機能解明を試みた。そこで葉部からのPKCの精製を、すでに前年度の研究で確立した方法で遂行し、部分精製標品を得た。また、葉部からコマツナ硝酸還元酵素(NR)を既に確立されている方法で部分精製し、部分精製PKC画分とNR画分をin vitroで反応させ、NRタンパク質へのリン酸基転移触媒能を検討した。その結果、NR活性への失活的影響は認められなかったが、PS、DO、Ca^<2+>存在下でのみNRタンパク質へのリン酸基付加が検証された。NRは高等植物の硝酸同化の律速段階(硝酸イオンが亜硝酸イオンに還元される反応)を触媒する酵素である。現在、植物生体内におけるNR活性は光照射によって活性化され、暗黒処理によって阻害されると言われている。その際、NRタンパク質の脱リン酸化、リン酸化が起こっているという見解が認められつつある。我々もコマツナ葉中のNRが暗黒処理によりin vivoでリン酸化されていることを明らかにした。さらに、本年度、高等植物の窒素代謝の基幹酵素であるNRのリン酸化に本高等植物のPKCが関与している可能性が示唆されたことは、高等植物における環境情報伝達過程におけるPKCの役割をクローズアップさせるにたる重要な糸口となったといえるとともに、NRの失活機構やPKCの詳細な反応機構等さらになる検討は、植物生理生化学上の重要な発見に連なるであろう。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] TAKASHI NANMORI: "Purification and Characterization of Protein Kinase C from a Higher Plaut,Brassica campestrish." BIOCHEMICAL AND BIOPHYSICAL RESEARCH COMMUNICATION. 203. 311-318 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MICHIKO KOJIMA: "Phosphorylation Idephasphorylation, of Komatsuna (Brassica campestris) leat nitrate reductase in respouseto enriron-mental light condition." PHYSIOLOGIA PLANTRUM. 93. 139-145 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.NANMORI,W.TAGUCHI,M.KINUGASA,Y.OJI,S.SAHARA,Y.FUKAMI,AND U.KIKKAWA: "PURIFICATION AND CHARACTERIZATION OF PROTEIN KINASE C FROM A HIGHER PLANT Brassica Campestris L." BIOCHEMICAL AND BIOPHYSICAL RESEARCH COMMUNICATIONS. VOL.203 NO.1. 311-318 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.KOJIMA,S.-J.WU,H.FUKUI,T.SUGIMOTO,T.NANMORI,AND Y.OJI: "PHOSPHORYLATION/DEPHOSPHORYLATION OF KOMATUNA (Brassica campestris) LEAF NITRATE REDUCTASE in vivo AND in vitro IN RESPONSE TO ENVIRON-MENTAL LIGHT CONDITION." PHYSIOLOGIA PLANTRUM. VOL.93. 139-145 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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