研究課題/領域番号 |
05454179
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
福本 学 京都大学, 医学研究科, 助教授 (60156809)
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研究分担者 |
神田 雄史 京都大学, 医学研究科, 助手 (10252454)
嶋田 裕 京都大学, 医学研究科, 講師 (30216072)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 食道癌 / 遺伝子増幅 / ヒト / 染色体11q13 / サイクリンD1 / RT-PCR / 遺伝子発現 / 染色体11g13 |
研究概要 |
ヒト食道扁平上皮癌細胞株について、遺伝子増幅の検索を行った。c-myc増幅は高分化型に有意に高頻度でみられ、常に他の癌遺伝子の同時増幅を伴っていた。cyclinD1(CCND1)遺伝子増幅があるにも拘わらず、発現が全く検知できない細胞があった。以上から、食道癌の高分化型と低分化型では発癌に関して各々異なった遺伝子変化が存在すること、CCDN1は染色体11q13増幅の標的遺伝子でない可能性がある。CCND1発現のない細胞株ではCCND2の発現亢進がみられ、食道癌の発癌にcyclinファミリーのいずれかが相補的に関与していることが示唆された。 未知の標的増幅遺伝子をクローニングするため、ln-gel法とPCR法で作製したcDNAライブラリーを組み合わせた方法を試みた。増幅されるmRNAに片寄りがあるため、必ずしも増幅単位の標的遺伝子の検知に結びつかないことが判明した。 RT-PCR法を用いた遺伝子発現の定量を確立した。 CCND1の発現調節を検索するため、増幅があるが発現の無い細胞株についてゲノムライブラリーを作成し、プロモーター領域の塩基配列を調べた。増幅配列は従来考えていたよりも複雑で、部分的にホモロジーのある配列がタンデムに並んでいるようである。 新たな二次元ln-gel法を開発し、増幅遺伝子のクローニングを試みた。数個の配列がクローニングできたが、いずれもL1リピートであった。
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