研究課題/領域番号 |
05454180
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 三重大学 (1994) 長崎大学 (1993) |
研究代表者 |
珠玖 洋 三重大学, 医学部, 教授 (80154194)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | nm23 / NDP kinase / 転移 / 抑制遺伝子 / NDP Kinase |
研究概要 |
マウスメラノーマB16株のnm23低発現性高転移性株FE7にマウスnm23-M1cDNAまたはnm23-M2cDNAを各々単独で導入した細胞株及び両cDNAを合わせて導入した細胞株を作成した。3者共にin vitroにおける細胞増殖性およびin vivoにおける腫瘍増殖性に相違は認められなかった。nm23cDNA導入細胞株をC57BL/6マウスに静脈注射を行い肺への転移性を測定したところ、2つのアイソタイプのcDNA単独又は両者を導入した細胞のいずれもが転移性の減少を示した。2つのアイソタイプの相加的効果は認められなかった。同様にFE7にヒトnm23-H1cDNA、nm23-H2cDNA及びその両者を導入した。いずれの細胞株もin vitro細胞増殖性を示さず、また、転移性の変化も示さなかった。 nm23分子の118番ヒスチジンをシステインに改変したcDNAは、大腸菌でNDPキナーゼ活性を消失していた。本cDNAをFE7に導入した際には、選択性培養液中に生存するクローンは全く得られず、NDPキナーゼの細胞増殖における重要性が示唆された。また、nm23M1又はM2分子に対するモノクローナル抗体のin vivo投与は、FE7の転移性に影響を与えなかった。nm23H2cDNAを導入したトランジェニックマウスを作成した。現在、得られたマウスにおけるnm23H2の発現の詳細な解析を進めている。更にnm23M2遺伝子のノックアウトマウスを作成した。得られたホモマウスはnm23M2の発現を完全に消失していた。
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