研究課題/領域番号 |
05454197
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大里 外誉郎 北海道大学, 医学部, 教授 (30000912)
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研究分担者 |
杉浦 亮 北海道大学, 医学部, 助手 (20241317)
今井 章介 北海道大学, 医学部, 講師 (60232592)
石倉 浩 北海道大学, 医学部, 講師 (70222982)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1994年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1993年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | EBV / 潜伏感染 / PCR / 遺伝子発現 / サザンブロット |
研究概要 |
Epstein-Barrウイルス(EBV)はがん原性を内臓しつつヒトに広範に不顕性感染しているヘルペスウイルス科の一種である。EBVは伝染性単核症、日和見Bリンパ腫、バ-キットリンパ腫、T細胞リンパ腫等、良性及び悪性ヒト疾患の病因と密接に関連しているが、ヒト体内における本来の感染部位、分布組織についてはほとんど不明の現状にある。本研究は、EBVの多様な病原性を理解するために必須の、ヒト体内における潜在部位およびその感染動態につき詳細な検討を行うことを目的とし、以下の成績を得た。 多数の病理解剖症例についてpolymerase chain reaction (PCR)とsouthern blot hybridizationにより、全身の諸臓器組織中のEBV DNAおよびEBV遺伝子発現を検索した。その結果、すべての症例でリンパ節にEBV DNAが検出され、さらにEBV潜伏感染遺伝子および増殖関連遺伝子の発現が認められた。次いで脾臓、口腔粘膜、上部消化管でも高頻度にEBVを認めた。以上の成績はEBVがリンパ組織をreservoirとして潜在していることを示唆し、他方、口腔内で増殖したEBVが嚥下により上部消化管にも分布する可能性を示している。
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