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一般環境カドミウム暴露者の尿中カルシウム、リン排泄に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05454216
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 衛生学
研究機関千葉大学

研究代表者

熊川 浩二 (能川 浩二)  千葉大学, 医学部, 教授 (40019584)

研究分担者 小林 悦子  千葉大学, 医学部, 講師 (80097427)
城戸 照彦  千葉大学, 医学部, 助教授 (20167373)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1994年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1993年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワード尿中カルシウム / 尿中リン / 尿中カドミウム / 尿中β_2-ミクロ(3)グロブリン / 汚染地住民 / カドミウム暴露 / 尿中β_2-ミクログロブリン / カドミウム / 腎機能障害 / カルシウム / リン / 骨障害 / カドミウム汚染者
研究概要

石川県梯川流域のカドミウム(Cd)汚染地住民3,178人,非汚染地住民294人に対して,アンケート調査,早朝尿の採取を行った。尿について,カルシウム(Ca),リン(P),クレアチニン(Cr),β_2-ミクログロブリン(β_2-m)の測定を行い,Cd汚染地住民におけるCa,Pの排泄増加の有無,及び,それに及ぼす要因について検討を行った。
Ca,P,Ca/Pについて,算術平均値及び幾何平均値を性・年齢階級別に,Cd汚染地住民と非汚染地住民について算出し,両者間の比較を行った。幾何平均値みると,Ca濃度はCd汚染地住民で15〜17%非汚染地住民より高値であり,その差は有意であった。P,Ca/Pについては,両者間に有意差を認めなかった。Ca排泄増加に関連する要因を,Cd暴露について検討した。即ち,Cd汚染地居住期間及びCd汚染米摂取の有無が,尿中Ca排泄増加に影響したかを,性・年令階級別の平均値により検討したが,Cd汚染米摂取がわずかに影響していることが示唆された。次にCd暴露の指標として,尿中Cd濃度を用い,Ca濃度を目的変数,年令,尿中Cd濃度を説明変数として重回帰分析を実施した。重相関係数は,全て有意であり,尿中Cd濃度がCa排泄と密接に関連していることが明らかとなった。これは,Pについても同様であった。説明変数に尿中β_2-mを加えても,これは要因としては,有意の関係ではなかった。さらに,尿中蛋白,糖,アミノ-N,Na,K,Cu,Znを説明変数として加えて,重回帰分析を行うと,Ca排泄は,アミノ-N,Naと,P排泄は,アミノ-N,Na,Cu,Znと密接に関連していた。Cdは常に正の偏回帰係数であり、有意な関連が認められた。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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