研究課題/領域番号 |
05454242
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
|
研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
兼岡 秀俊 聖マリアンナ医科大学, 難病治療研究センター, 助教授 (20161169)
|
研究分担者 |
中島 敏治 聖マリアンナ医科大学, 難病治療研究センター, 助手 (70247401)
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 全身性自己免疫疾患 / 混合性結合組織病 / U1snRNP 70kDポリペプチド / T細胞エピトープ / HLAクラスll分子 / 型特異的結合モチーフ / 合成ペプチド / エピトープ治療法 / HLAクラス11分子 / U1snRNP70kDポリペプチド / HLAクラスII分子 |
研究概要 |
全身性自己免疫疾患のプロトタイプと考えられる混合性結合組織病(MCTD)における自己免疫機構の解析とエピトープ療法の可能性を求めて、今年度は、1.MCTDの発症要因と考えられるU1 snRNP 70kDポリペプチド(70kD)のT細胞エピトープの確立、2.それを含む合成ペプチドによる免疫調節、及び3.患者リンパ球移植SCIDマウスの確立を目標とした。 HLA型特異的結合モチーフを有するペプチドは、抗原特異的免疫応答を修飾する。白人における70kDに対する免疫応答は、HLA-DR2/DR4shared epitopeに支配される。我々は、既に報告されている70kDのアミノ酸配列より、HLA-DR2/DR4結合モチーフを含む20アミノ酸長のペプチドを4配列決定し、夫々をペプチド合成装置で作成した。対象細胞として、70kD刺激に対して高い増殖反応を示すHLA-DR4陽性白人MCTD患者末梢血より単核球を分離し、70kDで刺激培養することにより株化細胞を得た。この株化細胞を各合成ペプチドで3日間刺激培養し、その増殖反応を検討した。患者株化細胞は、これら合成ペプチドに対し強い増殖反応を示した。この結果は、HLA結合モチーフから推定される合成ペプチドによる、免疫調節作用の可能性を示した。 SCIDマウスに、MCTD患者由来末梢血リンパ球を移入することにより、ヒトG型免疫グロブリン産生マウスを樹立した。これらのSCIDマウスが抗70kD抗体を産生し、MCTD様症状の出現や自己抗体の産生が起きるかどうかを検討中である。更に、得られたSCIDマウスに作成した合成ペプチドを投与して、その発症、自己抗体産生能、免疫担当細胞間相互作用、サイトカイン産生能、臨床症状、臨床検査所見、及びその毒性について観察し、エピトープ療法としての応用の可能性を今後も継続して追求して行く予定である。
|