研究課題/領域番号 |
05454259
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
佐藤 修三 新潟大学, 医学部付属病院・神経内科学, 講師 (30115034)
|
研究分担者 |
犬塚 貴 新潟大学, 医学部付属病院・神経内科学, 助手 (50184734)
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1993年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
|
キーワード | ミエリン / 糖蛋白 / ガングリオシド / 糖脂質 / 修復 / 再生 |
研究概要 |
マウスおよびヒトのMAGのcDNAを腺維芽細胞系のcell lineに導入し、MAGを発現させることに成功した。それらのMAGを導入した細胞の接着機能やニューロンに与える影響を生物学的に確認するため、後根神経節細胞を選択して混合培養し、神経突起の伸展などの変化を観察している。 ラットに実験的脳梗塞および挫滅による末梢神経障害を作成し、傷害部位の近辺の神経組織中のlarge MAG(L-MAG)およびsmall MAG(S-MAG)を、それぞれの抗体を用いて検索したところ、再生期にL-MAGが増加していることを示し、それが修復において重要な役割を持っていることを明らかにした。 またsecond messengerとL-MAGとの関係を検索したところ、ミエリン形成期にL-MAGとFynとの結合が起こり、ターゲッテイングによりFynを欠損させたマウスでは、ミエリン形成が不良であることを明らかにした。つまりこれらの結果は、L-MAGがミエリン形成期に必須であることを示している。 各種のヒトの神経疾患において、ガングリオシドに対する抗体を測定したところ、フィッシャー症候群やビッカーシュタッフ脳炎において、抗GQ1b抗体が高値であることを明らかにした。つまり、免疫性神経障害において、これらの抗糖脂質抗体が神経組織傷害に関与していることを明らかにし、血漿浄化療法などの治療法の選択の根拠を示した。
|