研究課題/領域番号 |
05454270
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
楠岡 英雄 大阪大学, 医学部, 助教授 (00112011)
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研究分担者 |
植原 敏勇 大阪大学, 医学部附属病院, 講師 (80243202)
西村 恒彦 大阪大学, 医学部, 教授 (70237733)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 心筋 / 解糖系 / 糖取り込み速度 / 虚血 / 再灌流 / 核磁気共鳴法 / 核磁気共鳴 / グルコース・トランスポータ / ATP(アデノシン3燐酸) / カルシウム・イオン / フェレット |
研究概要 |
心筋細胞では、収縮に必要なエネルギーは主として酸化的燐酸化により供給され、細胞内イオンホメオスタシスを維持するためのエネルギーは解糖系に由来すると考えられている。本研究において、第1年度は、解糖系の阻害が細胞内カルシウム・ホメオスタシスに及ぼす影響について検討した。心筋細胞内のカルシウム・ホメオスタシスの維持には、解糖系が産生するATPが必須というわけではなく、むしろ、解糖系の阻害により蓄積する糖燐酸自体が何らかの機序により、カルシウム・オーバーロードをもたらすことが示唆された。第2・3年度では、stunned myocardiumにおける糖取込について検討した。短時間の虚血後再灌流した心筋では、壊死は生じないにもかかわらず収縮性の低下が遷延し、このような病態はstunned myocardiumと呼ばれている。stunned myocardiumでは、虚血中に消費されたグリコーゲンの再合成が進行し、また、虚血中に生じたイオン・ホメオスタシスの異常を修復するために、解糖系が亢進していると報告されている。第2年度には、このような再灌流心筋におけるブドウ糖取り込みを、ブドウ糖の類似化合物であり、心筋内に摂取後はその代謝が行われないデオキシグルコースを用い、その取り込み速度を燐核磁気共鳴法により測定することで評価した。その結果、再灌流された心筋では、インスリンによる最大刺激(対照の約8倍)に匹敵する程度にまでブドウ糖取り込み速度が亢進していることが明らかとなった。第3年度には、再灌流心筋における糖取込の状態を臨床的に検討した。すなわち、ブドウ糖類似体で、Positron Emmision Tomography(PET)感受性のフルオロデオキシグルコース(F-18 FDG)を用い、心筋梗塞急性期に血行再建に成功した症例では、亜急性期に、再灌流さた心筋で、糖取込が亢進していることを確認した。
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