研究課題/領域番号 |
05454277
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
河村 慧四郎 (河村 彗四郎) 大阪医科大学, 医学部, 教授 (00026832)
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研究分担者 |
出口 寛文 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90131341)
北浦 泰 大阪医科大学, 医学部, 講師 (50084950)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 拡張型心筋症 / エンテロウイルスゲノム / PCR法 / in situ PCR法 / PCR-SSCP法 / 電顕ISH法 / ウイルス性心筋炎 / マウス / 生検心筋 / in situ PCR / 電顕ISH / 心筋炎動物 / エンテロウイルス |
研究概要 |
拡張型心筋症のウイルス病因にかんして臨床および基礎の両面から研究を行なった。 A.臨床的研究 (1)本症および心筋炎など154例の心疾患患者の生検心筋よりエンテロウイルスRNAをPCR法により検索した。NC、NS、POL領域の3カ所を増幅した。1カ所以上の陽性症例は31例(20%)、疾患別では心筋炎で20%、拡張型心筋症で20%、その他20%で疾患群間に頻度の差がなかった。また、 (2)PCR-SSCP法によるエンテロウイルスの種・型鑑別(後述)で、大部分がコクサッキーB群以外かその変異株と推定された。 B.基礎的研究 (1)動物のコクサッキーB3ウイルス性心筋炎後に拡張型心筋症様病像を呈するものがあった。In situ hybridi-zation(ISH)法でウイルスRNAが急性期後にも心筋細胞胞体や血管内皮などに局在し、センスRNA、アンチセンスRNAが同時にあることよりウイルス複製が示唆された。 (2)In situ PCR法は通常のISH法に比較して感度が高いが、組織傷害が強いためウイルスRNAの局在の判定が困難であった。一方、電顕ISH法は感度が高く詳細なウイルスRNAの局在や動態の検索が可能であると考えられた。 (3)コクサッキーB群を含むエコー、ポリオなど14種のエンテロウイルスについてPCR-SSCP法により種・型鑑別を試みた。熱変性後のポリアクリルアミドゲルによる電気泳動で再現性をもって異なったパターンを示し、鑑別可能であった。従って本法の臨床への応用が期待される。
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