研究課題/領域番号 |
05454289
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡田 伸太郎 大阪大学, 医学部, 教授 (30028609)
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研究分担者 |
福島 久雄 大阪大学, 医学部, 助手 (70199214)
乾 幸治 大阪大学, 医学部, 講師 (90175208)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1994年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1993年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | クラツッ病 / twitcherマウス / 遺伝子変異 / 遺伝子治療 / ガラクトセレブロシダーゼ / Krabbe病 / galactocerebrosidase / クローニング / twit cher mouse |
研究概要 |
クラッベ病の原因酵素であるヒトガラクトセレブロシダーゼを、ヒトリンパ球より精製し、そのアミノ酸情報よりcDNAを単離剖することに成功した。このcDNA情報より、皮膚線維持細胞を用いて12名の患者cDNAを検索し、6種の点突然変異と、3種の欠失を見出した。3種の点突然変異においては、変異遺伝子をCOSI細胞に導入し、発現実験と行ない、酵素活性が低下しており原因遺伝子であると同定した。欠失に関しては3名の乳児型クラッベ病の日本人の症例において12塩基が欠失し、新たに3塩基が挿入するという特異な変異を見い出した。この変異は、患者ゲルムDNA上エクソン内に存在していることが判明し、2名の乳児型クラッベ病患者ではホモで、1名ではヘチロで存在することが判明した。またヒトcDNAをプローブとしてマウスcDNAライブラリーをスクリーニングしマウスのcDNAを単離することにも成功した。モデルマウスであるtwitcherマウスにおいて遺伝子変異を検索したところコドV339がストップコドVに変化する変異を見い出した。この変異と酵素活性は相関して遺伝し、twitcherマウスの原因遺伝子であることを確認した。これら上記の遺伝子変異の解析とともに、ヒトcDNAをレロウィルスベクターに構築することを試み、3′UTRの長さてを変えたもの、initiationコドンを変えたもの、プロモーターを変化させたものなどさまざまばベクターを作成し、培養細胞での発現実験、ウィルスタクターも検討を行ない、今後のマウスを用いた遺伝子治療の基礎的研究をおこなっている。
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