研究課題/領域番号 |
05454290
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
吉岡 章 (〓岡 章) 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (40106498)
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研究分担者 |
中島 祥介 奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (00142381)
今中 康丈 (今中 康文) 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (70231165)
中島 充 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (30183510)
杉本 充彦 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (80192128)
嶋 緑倫 奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (30162663)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1994年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1993年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 血友病 / 第VIII因子 / 第IX因子 / 肝臓 / 移植 / イヌ / ラット |
研究概要 |
1.血友病A及び血友病Bの遺伝子解析 (1)血友病A:国際的database(1994年版)の作成に協力し、ミッセンス変異(150例)、ナンセンス変異(27例)、スプライス異常(10例)、小欠失(41例)、挿入(13例)、大欠失(8例)を集計した。 (2)FVIII Hiroshimaの解析:蛋白生化学的及び分子生物学的手法によりArg-1689のCysへの置換を明らかにし、加えて第VIII因子活性化機構の異常について解析した。 (3)血友病B:国際的database(1994年版)の作成に協力し、全症例(1,142例)のうち、476の異常がユニークで、他は既報告と同一部位の異常であった。 (4)FIX Kiryuの解析:蛋白生化学的及び分子生物学的手法により、Val-313のAspへの置換を、さらに三次元のキメラモデルよりその立体構造の異常を明らかにした。 2.実験動物(ラット・イヌ)の血漿第VIII因子の定量 (1)ヒト第VIII因子欠乏血漿を用いた凝固1段法にて正常ラット・イヌ血漿中の第VIII因子活性の定量法を確立した。 (2)抗ヒト第VIII因子モノクローナル抗体を用いたサンドウィッチELISAにてイヌ血漿中の第VIII因子抗原の定量が可能であることを示した。 (3)血友病Aイヌ血漿の第VIII因子抗原は低値を示した。 3.イヌ肝移植の局所免疫抑制法 移植後の全身性免疫抑制に伴う種々の問題点を解決する一方策として局所、即ち、門脈へのシクロスポリンA(CsA)の投与効果を検討した。門脈投与群(3mg/kg/day×2週間)は全身投与群や無治療群に比して有意に長期生存した。前者の血清ビリルビン値やGPTは安定しており、後2者ではほとんどが上昇し、拒絶された。 従って、CsA門脈投与は肝移植後早期の免疫抑制療法として有用と考えられる。
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