研究課題/領域番号 |
05454299
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
遠藤 啓吾 群馬大学, 医学部, 教授 (10115800)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1994年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1993年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 放射性同位元素 / 画像診断 / RI治療 / モノクローナル抗体 / テクネシウム-99m / 抗体 / レニウム-186 |
研究概要 |
テクネシウム(Tc)-99m標識抗CEA抗体、抗CA125抗体を用いて、それぞれ大腸癌、卵巣癌患者に投与。抗体の体内分布、腫瘍集積性を検討した。大腸癌では12例中11例に原発巣への取り込みが認められ、SPECTで求めた腫瘍/正常組織比と、実際に手術で得られた組織で求めた腫瘍/正常組織比とは極めてよく相関した。腫瘍/正常組織比が14倍を超えた症例も見られ、放射性同位元素で標識したモノクローナル抗体を用いた腫瘍特異的な治療への応用が期待される。卵巣癌でもこれまで実施した7例中3例に、投与した抗CA125抗体の腫瘍への集積が認められ、今後さらに症例を増やして検討する。 モノクローナル抗体の臨床応用に伴う最大の問題点は、抗体がマウス由来のため、投与した患者血中に抗マウス抗体(HAMA)を生じることである。遺伝子工学の手法を用いて、ヒト型抗体を作成し、その安全性を検討した。これまでの抗体では80%の症例の血中に抗マウス抗体が検出されたのに対し、Tc-99m標識ヒト型抗体を投与した患者血中には、抗マウス抗体はいずれも検出されなかった。本研究でヒト型抗体のTc-99m標識法を確立するとともに、その安全性を確認した。今後ヒト型抗体の画像診断、治療への応用が盛んになるものと思われる。 テクネシウム-99mは画像診断には理想的な核種であるが、癌の治療にはレニウム(Re)-186が優れている。そこで日本原子力研究所との協同研究によりモノクローナル抗体のレニウム-186標識を検討した。しかし標識率が低く、治療への応用にさらに検討が必要である。
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