研究課題/領域番号 |
05454314
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
精神神経科学
|
研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
三好 功峰 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10068447)
|
研究分担者 |
古橋 淳夫 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (30238688)
湖海 正尋 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (70258143)
植木 昭紀 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (30203425)
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1993年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
|
キーワード | アルツハイマー病動物モデル / 前脳基底部 / タクリン / アミリジン / SDZ・ENA713 / 内嗅皮質 / AETT / ロイペプチン / SDZ-ENA713 / リポフスチン / プロテアーゼ阻害物質 / 痴呆モデル動物 |
研究概要 |
アルツハイマー型痴呆に類似した機序による学習障害や、脳病変をもつ動物を作成すべく以下の研究を行って、アルツハイマー型痴呆の病態の解明や、抗痴呆薬の開発のために用いられ得ることを明らかにした。 1)アセチルコリン仮説に基づく前脳基底部破壊動物において、学習の獲得、保持が障害され、これらは、アセチルコリン系の賦活薬によって改善されるを認めた。このことから、本動物モデルは、抗痴呆薬開発のスクリーニングに用いることができることを明らかにした。 2)アルツハイマー病において初期から特徴的な病変をみる内嗅皮質を破壊した動物において、学習の獲得が特に障害されることを認めた。これは、アルツハイマー病における記憶障害のパターンと類似性があるものと考えられた。 3)リポフスチン蓄積促進動物(AETT中毒、ビタミンE欠乏)において、学習の獲得が障害されることを明らかにした。 4)プロテアーゼ阻害物質の一種であるロイペプチンを脳室内に注入することにより、脳に直接、作用せしめると、神経突起の膨化、神経フィラメントの増加、PHF様の線維の出現などが見られることを明らかにした。また、免疫組織化学的にも検討し、抗ユビキチン抗体、抗神経フィラメント抗体によって陽性であることを認めた。
|