研究概要 |
我々は本研究期間内に、目的物質精製の原材料として、100LのMC-1細胞株培養上清を調製した。これに既に調製済みであった上清を加え、総量200Lの培養上清から目的物質の精製を行った。 巨核球産生刺激活性性を追跡しながらhydroxyapatite(HT),Con A-agarose,Butyl-Toyopearl,HT,Mono Q,SP-420Nの各カラムクロマトグラフィーを順次行ったところ、高い比活性を持つ蛋白画分が得られた。しかしながらこの画分の純度を、SDSゲル電気泳動と等電点電気泳動を組み合わせた2次元電気泳動法で分析すると、未だ数種類の蛋白が混在していることが明らかとなったため、現在さらに精製を進めている。 一方、本活性物質は、interleukin 1(IL-1),IL-3,IL-6,IL-11,granulocyte/macrophage colony-stimulating factor,erythropoietin,leukemia inhibitory factor,stem sell factor等の既知物質とは異なることを抗体,polymerase chain reaction等を用いた方法で再確認した。また、本物質が巨核球からの血小板産生・放出に関与しているか否かを検定する方法として、巨核球精製法、精製巨核球培養法を確立した。
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