• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

糸球体腎炎の発症・進展過程におけるチロシンホスファターゼの病態生理学的意義

研究課題

研究課題/領域番号 05454342
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 腎臓内科学
研究機関大阪大学

研究代表者

上田 尚彦  大阪大学, 医学部, 講師 (70115997)

研究分担者 守山 敏樹  大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
今井 圓裕  大阪大学, 医学部, 助手 (00223305)
藤原 芳廣  大阪大学, 医学部, 助手 (60135473)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1994年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1993年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
キーワードチロシンホスファターゼ / 蛋白質チロシンリン酸化 / cDNAクローニング / ネフロンセグメント / 組み換え人蛋白質 / 組み換え蛋白質 / 糸球体腎炎 / アンチセンスRNA
研究概要

チロシンホスファターゼ(PTP)の腎臓における役割を明らかにしていくことを目的として研究を進めた。まず腎臓よりPTPのcDANクローニングを行い2種類のPTPcDNAを得た。そのうち膜貫通型PTPであるLRPに関してはその腎における機能を探るための最初のアプローチとしてそのラット腎臓における発現分布をreverse transcription polymerase chain reaction(RT-PCR)法,ノーザンブロット法,免疫組織化学法により検討した。その結果,ノーザンブロット法ではLRPのmRNAは髄質内層>髄質外層>皮膚の順に豊富であった。各ネロフロンセグメントを単離しRT-PCRによりLRPmRNAを半定量的に解析したところIMCD>PCT=OMCD>CCD>MTAL=G1mの順でLRP mDNAの発現が認められた。さらにこのLRP遺伝子発現は,我々が作成した抗LRPポリクローナル抗体を用いた免疫組織化学的検討により裏付けられた。LRPの発現が腎髄質内層部の集合尿細管に豊富であるとの結果はLRPのこの部位における機能一例えば尿濃縮機構と関わる可能性を示すもので興味深い。以上の成果はAm.J.Physiol.誌に掲載予定である。またもう1種のPTPは膜貫通領域を欠く細胞質型のPTPであり,これまでに報告されていない新種の分子であることが明らかとなりこれをRKPTPと命名した。RKPTPはin vitroでPTPase活性を有しており,またそのラットにおける臓器別遺伝子発現をノーザンブロット法により検討したこところ腎臓>肺>脾臓>脳>肝臓の順であった。またラットgenomic DNA を用いたサザンブロットによりRKPTPをコードする遺伝子は単一コピーであることが明らかとなった。このRKPTPのcDNAクローニングに関する成果はFEBS Letters誌に発表した。現在、RKPTPにSH3(src homolgy 3)の結合部位と考えられるプロリンに富む領域のあることから同領域とSH3配列を有する情報伝達分子との相互作用を検討している。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Moroyama.et al: "cDNA cloning of a cytosolic protein tyrosine phosphctase from rat kidvey" FEBS Letters. 353. 305-308 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T,Kaneko et al: "Expressior of LRP mRNA alung rat nephron segments." Anerian Journal of Physiology. (in press). 1995

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Moriyama et al.: "cDNA cloning of a cytosolic protein tyrosine phosphatase (RKPTP) from rat kidney." FEBS Letters. 353. 305-308 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Kaneko et al.: "Expression of LRP mRNA along rat nephron segments." Am.J.Physiol. (in press). (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Mariyam.et al.: "cDNA cloning of a cytosolic prtein tyrosire phasphatase from rat kidrey." FEBS Letters. 353. 305-308 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] T.Kaneka et al.: "Expression of LRP mRNA alog rat nephron segmerts." American Journal of Physology. (in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi