研究課題/領域番号 |
05454345
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
中村 肇 神戸大学, 医学部, 教授 (40030978)
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研究分担者 |
佐野 公彦 神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (40205993)
高田 哲 神戸大学, 医学部, 助手 (10216658)
上谷 良行 神戸大学, 医学部, 講師 (40168620)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 新生児 / 虚血性脳損傷 / 神経栄養因子 / 一酸化窒素 / ドパミン / 脳虚血 / マイクロダイアリシス / アセチルコリン |
研究概要 |
虚血性脳損傷とその修復に及ぼす各種神経栄養因子のうち、ニューロンで産生される一酸化窒素(NO)の役割についてin vivoマイクロダイアリシス法を用いて検討した. 研究方法:実験動物として日齢7のSprague-Dawley系ラットを用い、ウレタン麻酔下でマイクロダイアリシスプローブ(CMA11)を線条体に挿入し、プローブはリンゲル液で還流した.実験は低酸素負荷のみのコントロール群とNO合成基質であるL-アルギニンを投与した群とNO合成阻害剤であるN-nitro-L-arginine methyl ester(L-NAME)を投与した群の3群に分けて行った.挿入後2時間安定化させた後、1時間の低酸素負荷(8%酸素)とさらに1時間、21%酸素による再酸素化を行った.薬物投与群では還流液に各々100μg/dlの濃度になるように溶解し、低酸素負荷30分前はり負荷期間中、プローブを通して線条体に局所投与を行った.10分毎に還流液を回収して細胞外液のドパミンとその代謝産物であるDihydroxy-phenylacctic acid(DOPAC),Homovanillic acid(HVA)の濃度をHPLC-electro-chemical法により測定した. 結果:コントロール群では細胞外ドパミンの濃度は低酸素負荷60分後には負荷前の2.4倍に増加するが、再酸素化によりほぼ前値にまで回復した.L-アルギニン投与群では低酸素負荷によるドパミン濃度の増加率は2.3倍とコントロール群と差がなかったが、L-NAME投与群では1.4倍の増加しかなかった.低酸素負荷によってラット新生仔線条体での細胞外のドパミン濃度は一過性に増加し、代謝産物の濃度は低下する.NO合成阻害剤によって細胞外ドパミン濃度の増加が有意に抑制されたことは、NO合成抑制が細胞外ドパミンの過剰蓄積による脳障害の予防に関与し得ることを示唆した.
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