研究課題/領域番号 |
05454351
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
谷 徹 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (20179823)
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研究分担者 |
遠藤 善裕 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (40263040)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1994年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1993年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 敗血症 / Toxic Shock Syndrome Toxin-1 / peptidoglycan / glucan / グラム陽性菌感染症 / グラム陽性菌 / MRSA / anti TSST-1抗体 / Gram positive bacteria / Sepsis / Toxic shock syndrom toxin-1(TSST-1) / TSST-1 |
研究概要 |
この研究は重症感染症例、特にグラム陽性菌感染症を血中で迅速に診断することを目的に検討したものである。測定対象として黄色ブドウ球菌の外毒素の一つでToxic Shock Syndromeを引き起こすToxic Shock Syndrome Toxin-1 (TSST-1)と、グラム陽性菌、陰性菌の壁成分であるpeptidoglycanをもちいた。TSST-1はELISA法によって30pg/mlより血中測定が可能であり、100pg/ml以上で病的意義があると考えられた。また臨床検体においてTSST-1陽性のものはエンドトキシンも有意に高値であり、混合感染の可能性も高いと考えられた。一方peptidoglycanはSilkworm Larvae plasmaを用いた酵素活性による比色法にて測定した。 peptidoglycanは血中濃度で100pg/ml以上を陽性とした。細菌培養法と比較してpeptidoglycanの検出感度は86.2%,特異性90.6%,陽性正診率89.3%,診断効率88.5%であった。 またSilkworm Larvae Plasmaを用いた測定系は真菌の成分であるglucanの検出も可能であり、エンドトキシン測定法であるリムルス法と併用することでグラム陽性菌、陰性菌、真菌の敗血症の血中診断が可能となり、臨床での早期診断治療に寄与するものと考えられる。
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