研究課題/領域番号 |
05454361
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
岡 隆宏 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (60079837)
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研究分担者 |
荒川 幸平 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (20167993)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1994年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1993年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 異種移植 / CD59抗原 / 遺伝子工学 / 補体抑制因子 / 免疫抑制法 / 超急性拒絶反応 / 補体制抑因子 / PCR法 / 免疫抑制 |
研究概要 |
異種移植では、超急性拒絶反応が重大な問題であり、これを防御するために補体の作用を抑制する新しい手法の開発が望まれる。我々は、ヒトの補体制御因子の中でも最も重要で、細胞膜に穴を開ける作用を持つ補体成分であるC9に働くCD59抗原を遺伝子工学的手法によりマウス線維芽細胞種に発現させ、マウス細胞がヒト補体にin vitroで抵抗性を示し、ヒトをレシピエントとする異種移植において新しい免疫抑制法となりえることを報告してきた。平成七年度ではCD59抗原を臓器レベルで発現させ、その効果をin vitroまたはin vivoでその有用性を検討することを目的とする。 1)改良型CD59抗原の作製:CD59抗原の活性を高めるためにCD59抗原に糖鎖の結合する部位を消削したベクターをクローニングし、新しいCD59抗原を作製しマウス細胞にトランスフェクションしたところ、ヒト血清に対する細胞レベルでの抵抗性を増強した。 2)臓器レベルでのCD59抗原の発現:CD59抗原の臓器レベルでの発現をHVJ-リポゾーム法にて検討したところ、イヌ腎臓にメッセンジャーRNAおよび蛋白レベルでの発現が示された。 3)臓器レベルでの補体抑制因子の効果:sCR1(可溶化補体リセプター1型)を用いてモルモットよりラットへの異種移植モデルでの補体抑制効果を検討したところ、有意にその生着延長効果を認めた。 以上、平成六年度の研究計画は滞り無く実行された。
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