研究課題/領域番号 |
05454437
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
岡村 州博 東北大学, 医学部, 助教授 (90124560)
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研究分担者 |
KIMURA Yoshitaka Tohoku University School of Medicine, Department of Obstetrics and Gynecology, a
木村 芳孝 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (40261622)
谷川原 真吾 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (90207176)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | スペクトル解析 / 胎児 / 胎児仮死 / スペクトル分析 |
研究概要 |
胎児の自律神経の発達は形態学的には胎令早期より認められているが、機能の発達過程は解明されていない。従来の胎児心拍数モニタリングは胎児well-beingを評価するうえで胎児の自律神経機能の発達に基づいた検査法として開発され、臨床応用されている。しかし、必ずしも正確に胎児自律神経機能を表現してはいない事が徐々に明らかとなり、特に未熟な胎児の自律神経機能評価法としては不充分である事が解かってきた。自律神経機能の評価法の一つとして成人においてはR-R間隔のゆらぎをスペクトル分析する手法が用いられているが、胎児の心拍数は成人のそれより2倍以上であるため当てはめることはできない。従って、まず胎児の自律神経系の機能を定量化する手段を開発した。すなわち胎児の心拍間隔を超音波ドップラー法により捉え、そのゆらぎを自己回帰法にてスペクトル解析した。このシステムでは胎児の心電図のR-R間隔からスペクトル解析したのと同様の精度であった。また0.1cycle/beat帯域のピーク(LFA)はおもに胎児の交感神経活動を反映することが分かり、これが胎児の低酸素状態により低下することが羊を用いた実験にて確認された。臨床的にもこのピークの積分値は妊娠の経過と共に上昇し、active phaseではresting phaseより上昇することがわかった。また、LFAは胎児の血液ガスを良く反映するものであり将来の状態をみるよりよい診断法になるものと考えられた。
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