研究課題/領域番号 |
05454444
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
水谷 栄彦 名古屋大学, 医学部, 助教授 (00159162)
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研究分担者 |
倉内 修 名古屋大学, 医学部, 講師 (80195528)
友田 豊 名古屋大学, 医学部, 教授 (60023769)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 胎盤性ロイシンアミノペプチダーゼ( P-LAP) / ソマトスタチン / アンジオテンシナーゼ / 免疫調節ペプチド / ブラジキニン / 過期妊娠 / 切迫早産 / パルスドプラーS / D比 / 胎盤性ロイシンアミノペプチダーゼ(P-LAP) / cDNA / オキシトシン / パゾブレシン / アミノペプチダーゼN(CD13) / スプレノペンチン / サイモペンチン / タフトシン / アミノペプチダーゼP / ヒト胎盤 / 妊娠の免疫調節 |
研究概要 |
本研究では陣痛発来機序や妊娠中毒症の病因など妊娠の生理・病態のメカニズムをペプチドホモンと胎盤プロテアーゼの相互関係から解明することを目指している。 [基礎的研究] 1.P-LAPの生理的基質の検討 P-LAPの新たな生理作用として、胎児が分泌する脳消化管ホルモンの一つのソマトスタチン分解を介して、胎児発育調節因子として働く可能性を見出した。 2.胎児に存在するオキシトシン、バゾプレシンの分解酵素(オキシトシナーゼ)はP-LAPであることを明らかにした。 3.胎盤に存在するアンジオテンシンIIの分解酵素(アンジオテンシナーゼ)はアミノペプチダーゼAとアミノペプチダーゼN(AP-N)であることを明らかにした。 4.AP-Nがタフトシン、サイモペンチン、スプレノペンチンなどの免疫調節ペプチドを強力に分解することを見出した。AP-NはCD13と同一の物質である。従ってAP-Nの妊娠時の免疫調節因子としての関与が示唆された。 ブラジキニン分解酵素の一つと考えられている胎児アミンペプチダーゼPの酵素学的諸性質を明らかにした。 6.P-LAPの構造を分子レベルで明らかにした。P-LAPは944個のアミノ酸より構成されるII型の膜結合蛋白質であることが判明した。 [臨床的研究] 1.アミノペプチダーゼPの妊婦血中動態を明らかにした。 2.過期妊娠・切迫早産におけるP-LAPの動態を明らかに、これら病態におけるP-LAP活性測定の臨床応用の可能性を明らかにした。 3.正常妊婦血中P-LAP活性と臍帯動脈パルスドプラーS/D比との関係を明らかにし、妊婦血中P-LAP活性は臍帯動脈の血管抵抗(S/D比)を反映していることを見出した。P-LAPが胎児が分泌するバゾプレシンを分解を介して、胎児胎盤循環調節にも関与することが示唆された。
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