研究課題/領域番号 |
05454457
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
佐藤 和雄 日本大学, 医学部, 教授 (80010180)
|
研究分担者 |
大谷 香 日本大学, 医学部, 助手 (40246872)
早川 智 日本大学, 医学部, 助手 (30238084)
坂元 秀樹 日本大学, 医学部, 講師 (80158922)
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
|
キーワード | 子宮体癌 / 癌遺伝子 / ホルモン依存性腫瘍 |
研究概要 |
体癌の転移を検討するためには、まづ(1)estrogen依存型高分化型腺癌で転移を起こさないとされるIshiawa株からestrogen非依存性株を分離する(2)その分離株を用いてnude mouseへの継代接種を行なうことでclonal selectionを試み、高転移性株を分離樹立することを行なった。その結果EIIL株(Estrogen Independent Ishikawa Line)とmEIIL (metastatic EIIL)が分離された。これらの株について種々の転移関連因子の発現をreverse transcription-polymerase chain reactionで検討した。その結果転移能を獲得した株出はc-erbB-2,aromatase,nidogen,matrix typc metalloproteinaseの発現が高く、autocrine motility factor receptor,hepatocyte growth factorは変化なく、estrogen,progesterone受容体は有意に低下していることが明かとなった。またmonoclonal抗体を用いた検討では、このestrogen受容体はhormone binding domainに欠損がある可能性が示唆された。mEIILはnude mouseへの投与で高頻度に後腹膜リンパ節、肝への転移を引き起こす。したがって体癌に見られるsteroid hormone受容体陰性癌の高い悪性度を検討する優れたモデルとなるものと考える。現在はNIH3T3細胞に癌遺伝子erbB-2を挿入したものにさらに正常ヒトestrogen receptor cDNAを挿入したものを作製し、両者の悪性度、転移能の差異の検討をおこなっている。
|