研究課題/領域番号 |
05454462
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 香川医科大学 |
研究代表者 |
森 望 香川医科大学, 医学部, 助教授 (90124883)
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研究分担者 |
曽根 美恵子 香川医科大学, 医学部, 助手 (30253280)
古田 浩 香川医科大学, 医学部, 助手 (90209180)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | 内リンパ藻 / 上皮細胞 / パッチクランプ法 / 外向きカリウム電流 / 高分子物質輸送 / 免疫組織化学 / 炭酸脱水酵素 / 内リンパ嚢 / 直流電位 |
研究概要 |
(電気生理学的研究) モルモットの内リンパ藻中間部上皮細胞からバッチクランブ法を用いてホールセル電流を記録した。外向き電流が記録され、脱分極により活性化された。大部分は遅延整流の特徴を示しており、テ-ルカレントの電流電圧曲線から得られる遅延電位は細胞外のカリウム濃度により、直線的に変化した。このことから、この外向き電流はカリウム電流と考えられ、この電流が内リンパ藻上皮のカリウムイオン輸送に多きな役割を演じていることが考えられる。 (形態学的研究) 1)モルモットの内リンパ藻内に直接、HRPを注入する方法により、内リンパ藻上皮における高分子物資輸送の観察を行った。内リンパ藻中間部上皮細胞にはHRPをよく取込む細胞と取込まない細胞が存在した。HRPを取込む細胞では注入後8時間でピークに達し、以後、減少した。近位部上皮細胞はHRPを全く取込まなかったが、遠位部上皮細胞はHRPを取込み、その速度は中間部上皮細胞より遅かった。HRPは上皮細胞間隔を通過しなかった。以上より、内リンパ藻上皮は中間部と遠位部において高分子物質の輸送が行われていると考えられる。 2)モルモット・マウスの内リンパ藻上皮において、炭酸脱水酵素を免疫組織学的に固定した。内リンパ藻中間部と遠位部の上皮細胞に炭酸脱水酵素の活性がみられたが、近位部の上皮細胞では全く、認められなかった。炭酸脱水酵素は内リンパ藻の中間部と遠位部において、重要な役割を演じていると推測される。
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