研究課題/領域番号 |
05454468
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
中澤 満 (中沢 満) 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (80180272)
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研究分担者 |
千田 靖 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (70250777)
玉井 信 東北大学, 医学部, 教授 (90004720)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1994年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1993年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 網膜色素変性症 / ペリフェリン・RDS遺伝子 / cGMPホスホジエステラーゼ遺伝子 / ロドプシン遺伝子 / 連鎖解析 / ペリフェリン / RDS遺伝子 / 杆体錐体変性 / 錐体杆体変性 |
研究概要 |
網膜色素変性症は遺伝性、進行性の視力障害、視野障害、夜盲をきたす疾患で我が国における成人中途失明原因の第3位に位置する社会的にも重要な眼疾患のひとつである。本疾患は長らく原因不明であり、したがって有効な治療法もなかったが、近年分子遺伝学の進歩により一部の家系において遺伝子レベルで疾患の原因が判明してきている。これまでの研究によりロドプシン遺伝子,ペリフェリン・RDS遺伝子、杆体cGMPホスホジエステラーゼβサブユニット(βPDE)のほか、まだ原因遺伝子は明らかではないが第7染色体長腕、同短腕、第8染色体、第17染色体、第19染色体長腕およびX染色体に遺伝子異常が連鎖する家系が報告されている。本研究では我が国における網膜色素変性症およびその類縁疾患の遺伝子異常の検索を目的とし、東北大学医学部眼科および全国の各研究施設より遺伝性網膜変性症の患者と家族の血液を収集し、ペリフェリンRDS遺伝子、βPDE遺伝子を標的とした遺伝子診断スクリーニングを展開するとともに常染色体優性網膜色素変性の一家系について各種染色体マーカーを用いた連鎖解析を行なった。その結果、ペリフェリン・RDSコドン244の2つの変異(Asn244LysおよびAsn244His)、コドン184の変異(Tyr184Ser)、コドン172の変異(Arg172Trp)およびコドン200の変異(Val200Glu)の5種類の突然変異を検出し、その臨床像との関連を明らかにした。ペリフェリン・RDS遺伝子異常は異常部位の種類により多彩な臨床像をとることが判明した。またβPDEについては数種の遺伝子多型を検出し、引き続き疾患の原因との関連を検討している。連鎖解析では第19染色体長腕(D19S180)との連鎖(Zmax=5.110)を示し、候補遺伝子検索に極めて有用な知見を得ることができた。
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