研究課題/領域番号 |
05454491
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
山口 朗 昭和大学, 歯学部, 助教授 (00142430)
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研究分担者 |
片桐 岳信 昭和大学, 歯学部, 助手 (80245802)
須田 立雄 昭和大学, 歯学部, 教授 (90014034)
横瀬 敏志 昭和大学, 歯学部, 助手 (90245803)
池田 通 昭和大学, 歯学部, 講師 (00211029)
吉木 周作 昭和大学, 歯学部, 教授 (30085740)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1993年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | 骨芽細胞 / 軟骨細胞 / 筋細胞 / BMP / 培養細胞 / In situ hybridization |
研究概要 |
骨芽細胞は、軟骨細胞、骨髄間質細胞(脂肪細胞、細網細胞)、筋細胞などと共通の未分化間葉系細胞に由来すると考えられているが、各々の細胞系への分化の振り分けの調節機構は明らかされていない。我々は種々の培養細胞を用いてin vitroで骨芽細胞の分化過程におけるBMPの役割を検討し、骨芽細胞への分化過程を解析することを目的に本研究を行い、以下の結果を得た。 (1)rhBMP-2は未分化な線維芽細胞であるC3H10T1/2細胞を骨芽細胞と軟骨細胞の両方に分化させた。 (2)骨芽細胞の方向へすでにコミットされたROB-C26細胞、MC3T3-E1細胞ではBMP-2は骨芽細胞への分化だけを促進し、軟骨細胞へは分化させなかった。 (3)BMP-2は骨髄間質細胞であるST2を骨芽細胞へ分化させた。 (4)以上の作用はrhBMP-4、rhBMP-6でも認められたが、その作用はBMP-6が一番弱かった。 (5)BMP-2は筋芽細胞C2C12細胞の筋肉への分化を抑制し、骨芽細胞へと分化を転換させた。このとき、rhBMP-2は筋肉の分化過程で重要な転写因子であるMyoDとmyogeninの発現を抑制していた。 以上のことより、BMPは未分化な間葉系細胞から骨芽細胞・軟骨細胞への分化を促進し、筋肉への分化を抑制することが明かとなった。そのためBMPは未分化な間葉系細胞から種々の成熟した間葉系細胞への分化の振り分けの過程で重要な役割を担っていると考えられた。
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