研究課題/領域番号 |
05454529
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
本郷 敏雄 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (60142444)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 歯科用レジン材料 / 脂質膜流動性 / 細胞毒性 / 蛍光偏光解消 / 高速液体クロマトグラフィー |
研究概要 |
模擬的に作成した顔料不含有アクリルレジン重合体(アクロン、クリア)からの溶出試験に関しては高速液体クロマトグラフィー(HPLC)の諸条件を決定した。polymer-coated C_<18>カラムを使用し、移動相として、50% アセトニトリルと50% 10mMリン酸緩衝液(pH2.5)の混合溶を用いることが必要であった。この条件を用いることでメタノール、エタノール、水浸漬で得られた溶出物の一斉分析が可能となった。メタノール浸漬では主な溶出物は過酸化ベンゾイルの分解物である安息香酸、メチルメタクリレート、安息香酸メチル、未同定物質、過酸化ベンゾイルであり、エタノール浸漬では安息香酸、メチルメタクリレート、安息香酸エチル、未同定物質、過酸化ベンゾイルであり、更に水浸漬では安息香酸、メチルメタクリレートであった。メタノール浸漬とエタノール浸漬で得られた未同定物質は原材料である粉末に由来する物質であることが判明し、その物質の分光学的性質から芳香族系であり、また未同定物質のピークを集め、溶媒除去後、HPLCで分析したところ何も溶出されていなかった結果から、揮発性の物質であることが明らかとなったが、その物質の同定には質量分析装置を用いることが必要であり、現在検討中である。 膜の微環境の状態変化を指標とした毒性試験法のための装置である蛍光偏光解消装置(本研究費で購入)を用いた結果から、歯根膜の場合にはメチルメタアクリレートのようなレジン材料のモノマーは水に対して溶解する濃度範囲では膜流動性が低濃度では一過性に増加し速やかに元の値に戻ったが、高濃度では増加後、元の値になかなか戻らなかった。これらの濃度はMTTやニュートラルレッドを用いた細胞毒性試験の結果を考慮すると細胞毒性の低い濃度では一過性に膜流動性が増加し、細胞毒性の高い濃度では膜流動性が増加した後、元の値に戻らない不可逆な反応であることが示唆され、両者に相関性のあることが明らかになった。
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