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骨形成因子による骨形成におよぼす生体内環境:リンパ球およびサイトカインの役割

研究課題

研究課題/領域番号 05454538
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

手島 貞一  東北大学, 歯学部, 教授 (50005089)

研究分担者 森 士朗  東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (80230069)
高橋 哲  東北大学, 歯学部, 助手 (60226850)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード骨形成タンパク / 骨形成 / リンパ球増殖遺伝子 / サイトカイン / アポトーシス / Fas抗原 / リンパ球 / C.B-17 / scidマウス / 異所性骨形成 / ループスマウス / SCIDマウス / 重症複合免疫不全
研究概要

本研究によりリンパ球増殖遺伝子であるlprやgld遺伝子がBMP活性を促進し得ることが明らかとなり、あるリンパ球の増生あるいはそれに基づくあるサイトカインの産生がBMP活性を促進することが示された。しかしC3H/lprとC3H/gldマウスにおけるBMP活性を比較すると、両者の血中のサイトカインの種類および活性はほぼ同等であるのにもかかわらず、C3H/gldのBMP活性がより促進されていた。lpr遺伝子はapoptsisに関連するFas抗原の欠損遺伝子であり、gld遺伝子はFas抗原のligandを規定する遺伝子の異常であることから両者におけるBMP活性の差には、Fas抗原が関与している可能性が考えられ本研究は骨形成とapoptsisという新たな問題を提示した。また遺伝的にTおよびB細胞の機能を欠くC.B-17/scidマウスとその正常コントロールにBMPを注射しリンパ球のBMPによる骨形成における役割について検討した結果、scid遺伝子によるBMP活性の抑制は認められなかった。以上の結果とリンパ球増殖遺伝子のBMP活性への影響を考慮すると、BMPによる骨形成は必ずしもT細胞やB細胞は必要ではないが、ある種のサイトカインによりBMP活性を促進させ得ることが示唆された。また、抗体産生能を欠いているC.B-17/scidが十分なBMP活性を示したことは、今後の研究に非常に有用な実験系を提供したことになる。すなわち、BMP活性におけるあるサイトカインの役割を検討するために、動物にそのサイトカインあるいはそれに対する抗体を投与した場合、投与したものに対する抗体産生等の免疫学的応答が生じ、投与したサイトカインあるいはそれに対する抗体は不活化されてしまい、BMP活性に及ぼすそれらの影響の判定が困難になる可能性がある。一方、実験動物にC.B-17/scidを用いた場合、投与したものに対する免疫応答が著しく低いため有効な実験が可能となる。以上より、本研究の結果は今後BMP活性メカニズムを解明するにあたり新たな可能性を提示したものと思われる。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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