研究課題/領域番号 |
05454600
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
片山 舒康 東京学芸大学, 教育学部(第三部), 助教授 (20014855)
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研究分担者 |
横浜 康継 筑波大学, 生物科学系, 教授 (50015583)
真山 茂樹 東京学芸大学, 教育学部, 助手 (40199914)
岡崎 恵視 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40014732)
石川 依久子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (50074638)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1993年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 生物教育 / 地球生態系 / 藻類 / 教材開発 / 実験開発 / 視聴覚教材 / 教材化 |
研究概要 |
本研究では、水圏生態系の生産者についての学習を通して地球生態系の理解を深めさせるために、広い視野に立った藻類の教材化を試みた。 片山は、淡水産の藻類の祖先は海からやってきたことを紹介するために、淡水と汽水域で生育が報告されている緑藻ネダシグサの教材化に取り組んだ。また、横浜と協同で、緑色の植物以外のものでも光合成をする生産者であることを理解させる中学・高校レベルの実験開発も行った。 石川は、日本人にとって食品として身近な海苔(アサクサノリ・スサビノリ)について、多くの人が正しい知識を持っていない点に注目し、海苔の一生と養殖の様子を紹介するビデオプログラムを作製した。また、藍藻の動きに注目して教材化を進め、その成果は、「スピルリナ,この奇妙な生き物」というビデオプログラムになっている。また、巨大な単細胞緑藻であるカサノリの教材化に向けての基礎的な研究を行った。 真山は、珪藻を実際に採集し観察する方法や、これが河川・湖沼の水質の指標になっていることを紹介するビデオプログラムを作製し、その教育効果を検討した。このビデオプログラムは、珪藻の種類とその優占度をもとに身の回りの水域の水質を判定するという環境教育的な活動へと発展する探求活動の導入の役割も果たすと思われる。 岡崎は、地球温暖化の解決手段となることが期待されている石灰藻を紹介する視聴覚教材(ビデオプログラムなど)を作製した。石灰の殻や鱗をまとった藻類が、地球温暖化の要因の一つである二酸化炭素を大量に取り除いていることなど、生徒の興味関心をひくものと思われる。 横浜は、片山と協同で、海藻を用いた実験を開発するとともに、海中の世界を紹介するビデオプログラムを作製した。また、小学生から社会人までを対象とした藻類に関するワークショップを企画し、それらの実験やビデオプログラムの教育効果を確かめた。
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