研究課題/領域番号 |
05454622
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
鈴木 宏治 三重大学, 医学部, 教授 (70077808)
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研究分担者 |
林 辰弥 三重大学, 医学部, 助手 (00242959)
武谷 浩之 三重大学, 医学部, 助手 (60222105)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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キーワード | プロテインC凝固制御系 / トロンボモジュリン / プロテインC / プロテインS / 血栓形成阻止 / 機能ドメイン / EGFドメイン / 組換え蛋白質 / 分子間相互作用 / トロンビン / EGF様ドメイン / 血管内皮細胞 / ホモシステイン / 遺伝子発現機構 |
研究概要 |
生命の維持・進展に不可欠な血液の流動性は、プロテインC凝固制御系因子(プロテインC,プロテインS、トロンボモジュリンなど)やアンチトロンビンIIIなどの抗血栓性因子の産生や活性化によって維持されている。これらの因子の先天性異常症は高頻度に血栓症を招来し、また、凝固因子の異常症は出血症を来す。したがって、こうした因子の遺伝子構造の解析、蛋白質の構造・機能相関の解析、先天性異常症の遺伝子解析と異常機能の関係の解析などは、抗血栓性機序の分子機構の理解に不可欠である。 本研究は「血栓形成阻止因子の特異機能発現における分子内機能ドメインの役割の解明構造・機能相関に関する分子生物学的解析」なる課題の下、主に抗血栓性因子のトロンボモジュリン、プロテインC、プロテインS、アンチトロンビンIIIや筆者らが発現したプロテインCインヒビターの構造・機能相関の解析、遺伝子構造の解析、分子異常症の遺伝子解析とその結果に基づく因子の構造・機能相関の解析などについて研究を行った。また、血液凝固第X因子の活性化ペプチドの役割、第VII因子異常症の解析などについても研究を行った。その結果、トロンボモジュリンに存在する6個のEGFドメインのうち、N末端から4〜6番目のドメインが機能発現に重要で、プロテインCやトロンビンの結合ドメインはそらぞれ分かれて存在することが判明した。また、プロテインSの分子異常症の解析からN末端から2番目のEGFドメインに活性化プロテインCや凝固第Xa因子が結合することが判明した。こうした関連する研究論文をまとめて冊子とした提出した。
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